肥料 関東地方基準

肥料の役割
土の中には多かれ少なかれ肥料分が含まれていますが、花を咲かせるためにはそれだけでは足りません。 十分な栄養を与えられたバラはぐんぐん伸びて立派な花を咲かせるばかりか、病気に対して強くなります。 適切な時期に、適切な量の肥料を与えましょう
施肥の種類
バラ栽培では、大きく分けて 元肥・寒肥・追肥 の3種類があります。

元肥:植え付け時に施す肥料。

寒肥:毎年冬に施す肥料。
その年のスタートを決定し、1年間の生育を左右します。

元肥、寒肥は地植えのバラにのみ行い、鉢植えには行いません。
フラワーメーカーなどの配合肥料と、乾燥牛フン、堆肥などの遅効性肥料を与えます。
遅効性肥料は、成分が徐々に吸収され、長い期間にわたって効き目を示します。
乾燥牛フンなどの有機物は空気の流通を良くし、土壌改良、土づくりの役割も果たしています。

追肥:成育期に施す肥料。
成育中の栄養分を補い、弱ったバラに栄養を与え、2番花・3番花を立派なものにします。
また、健全に冬を迎えられるようにします。

肥料の与え方 関東地方基準

肥料の与え方
寒肥の与え方

元肥
植付け方法のページをご覧ください。

寒肥
時期:1月~2月
用意するもの:乾燥牛糞5L、フラワーメーカー (バラ用肥料) 200g

  1. 枝の張っている先端直下あたりの株回りを30~40cm程度掘り、牛フン、フラワーメーカーを入れ良く混ぜる。
    *株回りが全部掘れなければ、2~3箇所穴を掘ってください。
  2. 掘りあげた土を戻し入れる。

*元肥と寒肥は鉢植えのバラには行いません。

追肥(地植) 追肥(鉢植え)

追肥

時期:

  1. 3月中旬~3月下旬に1回。春に一番初めに咲く花芽(一番花)を育てる
  2. 6月に1回。開花して消耗した株を回復させ、2番花・3番花を咲かせる。
  3. 9月に1回。秋に咲く花芽を育てる

用意するもの:フラワーメーカー(バラ用肥料)地植え 50g、鉢植え(6号鉢) 小さじ1杯

地植え:枝の張っている先端直下あたりの株回りに、フラワーメーカー50gをまく

鉢植え:鉢の縁に、小さじ1杯のフラワーメーカーを2~3ヶ所に分けて置く(置肥)

花壇の土作り 関東地方基準

花壇内の表土と乾燥牛フン、堆肥などをまぜて、土壌をよくします。

時期
6~9月

用意するもの
乾燥牛フン 5L

枝の張っている先端直下あたりの株回りの土を軽く耕やし、乾燥牛フンをすき込む。

苦土石灰
時期:10月中旬~11月中旬
用意するもの:苦土石灰50g

株回りの土に、苦土石灰50gをまんべんなくまく。 地植えのバラのみに行います。

苦土石灰の役割

チッ素、リン酸、カリの三大栄養素に対し、土壌中に含まれている僅かな栄養分を微量要素と呼びます。
その中でも重要視されるのがマグネシウム及びカルシウム分で、苦土石灰はこれらの成分を補うために、使用します。

6月の梅雨、秋の長雨により流失した成分を施すことにより、より健全な生育につながります。
欠乏すると、葉が黄色くなるなどの症状が表れます。

また、冬に備えて株を充実させたり、土の酸性化を中和するためにも行います。

フラワーメーカーについて 関東地方基準

バラの他、花木類にも向く京成バラ園芸オリジナル肥料。

窒素:リン酸:カリの割合が、10:10:10に配合された複合肥料で、効果的には、遅効性肥料と速効性肥料が混合されています。
したがって、元肥、寒肥にはもちろん、追肥にも使用できる便利な肥料です。

また、鉢バラ用の為に、遅効的効果を高める肥料を多く配合されている、鉢植用もあります。
バラを含め花木類用としては、リン酸分が少ない為、別途 熔成リン肥や速効性肥料の硫酸カリなどを、また元肥として窒素成分主体の油粕などを加えアレンジすると、より効果的です。