イベントレポート 2014.5.25 シリーズ発表記念イベント in 京成バラ園レポート

2014年5月25日(日)、京成バラ園 ローズガーデンにて「ベルサイユのばら®シリーズ 発表記念イベント」を開催いたしました。

ゲストに、「ベルサイユのばら」原作者、池田理代子さんと、元宝塚歌劇月組トップスター 涼風真世さんをお招きし、シリーズのバラの紹介やお二人のトークショーを行い、たいへん華やかなイベントになりました。

朝早くから大勢のファンが来園してくださり、イベント開始時刻にはステージ周辺は大変多くのお客様で埋め尽くされました。

最初に京成バラ園芸代表取締役社長 金子芳和がご挨拶をし、続いて池田理代子さん、涼風真世さんの登場です。

最初に一言

右から 元宝塚月組トップスター 涼風真世さん、「ベルサイユのばら」原作者 池田理代子さん 右から 元宝塚月組トップスター 涼風真世さん、
「ベルサイユのばら」原作者 池田理代子さん

ステージに登場したお二方に、一言ずつコメントをいただきました。

池田さん:
こんなに沢山の方に来ていただけるなんて思わなかったです。

涼風さん:
ここはバラが咲き誇っていて、とっても綺麗で良い香りですね。

池田さんは涼風さんについて、「バラを育てているロザリアンなんですよ。」と紹介されました。

シリーズのバラ紹介

右:京阪園芸 小山内健氏 左:京成バラ園芸チーフアドバイザー 村上 敏 右:京阪園芸 小山内健氏
左:京成バラ園芸チーフアドバイザー 村上 敏

5種類のバラについて、京阪園芸 小山内健さんと当社 村上敏がご紹介をしました。

各品種の特徴の説明や、「香りフェチ」の小山内さんによる香りの鑑定(?)など、
バラのエキスパートの二人ならではのバラ談義は、漫才のような掛け合いで、会場は終始笑いに包まれていました。

ちなみに、「フェルゼン伯爵®の“深く甘い香り”は小山内さんによると、意識が高まり、記憶力が良くなる!との事。
皆さんもぜひ、この素晴らしい香りを体験してみてください!

シリーズのバラ紹介

小山内さんと涼風さんはNHK「趣味の園芸」の「ローズレッスン12ヶ月」で1年間共演されていました。

池田さんと涼風さんも、興味深そうに解説を聞いていました。

お二人のトークショーが始まる前に、池田さんから 「後ろの方にまでお客様がいらしているので、(見やすいように)立ってお話ししても良いでしょうか?」 と、
とても温かい心遣いをしていただきました。

お客様は大歓声でステージに手を振り、お二人も笑顔で応えていました。

トークショースタート

右から 元宝塚月組トップスター 涼風真世さん、「ベルサイユのばら」原作者 池田理代子さん ベルサイユのばら®シリーズ 全6品種 ベルサイユのばら®シリーズ 全6品種

池田さんから今回のシリーズ化について、「漫画連載当時から『ベルサイユのばら』というバラがあったらいいという声がありまして、ようやくできたと思ったところ、続けて今回キャラクターのバラができました。

新しいバラを定着させるのは大変なことだそうです。しかもフランスの名門メイアン社のバラで、京成バラ園芸と一緒に何年もかけてようやく完成しました。
とても丈夫なバラだと聞いています。見た目だけでなく、皆さんが育てやすいバラが選ばれた事が一番嬉しいです。
日本全国に増えていって欲しいと思います。」とお話しされました。

涼風さんは今日初めてシリーズのバラをご覧になり、「花それぞれがキャラクターにぴったり!」と驚かれた様子。
「今年は宝塚歌劇100周年、ベルサイユのばら初演から40年という年で、とてもおめでたいですね。」

涼風さんから池田さんに「オスカルって、最初から白バラのイメージだったのですか?」との質問に、池田さんは笑いながら、「そうです。」とのお返事。

池田理代子さん池田理代子さん 涼風真世さん<涼風真世さん

素晴らしき「ベルサイユのばら」

その後は、物語「ベルサイユのばら」にまつわるお話しで盛り上がりました。

宝塚歌劇の劇中歌“我が名はオスカル”は涼風さんの為に作られた曲で、池田さんから「見た目はもちろん、声が良くて、とても歌がお上手。
妖精のようなオスカルで、よく覚えています。」と絶賛されていました。

涼風さんは、役を演じる難しさについて、「女性なのに男役を演じるタカラジェンヌはみんなオスカル。
また、トップスターとしてのお披露目公演が「ベルばら」だったので、衣装もセットも豪華で、本当に夢のような日々を過ごすことができました。」と懐かしそうに語られました。

今年は宝塚歌劇100周年、ベルサイユのばら初演から40周年ということで、記念の年だそうです。

もちろん「ベルばら」の舞台も上演されますが、チケットはいつもあっという間に完売になってしまうそうです。

続いて「ベルサイユのばら」を読むと歴史の勉強にもなるということについて、池田さんが「(漫画「ベルサイユのばら」の影響で)日本の女性はフランス革命の所だけ成績が良い。」といわれた話を披露し、客席で多くの人がうなずいていました。

池田さんは昨年、オランド仏大統領の来日に随行したフランス人から「フランスの革命史はあなたの本で勉強した。」と衝撃の告白をされたそうです。
「高校二年生でマリー・アントワネットの生涯について読んで以来、長い時間をかけて資料を集め、満を持して描いた。」という池田さん。
フランス人も納得させる、歴史的背景の正確さに驚かされます。

涼風さんが「『ベルサイユのばら』は宝塚の誇りです。」と話され、池田さんは「自分の産み出した作品がずっと皆様に愛されている事が嬉しいです。」とお話しされました。

池田さんは昨年から40年ぶりに「ベルサイユのばら」の新作を描いていて、今年は40年ぶりに「ベルばら」の新刊も発売が予定されています。

涼風さんも「早く読みたい!」の声。
「今でも大勢のファンが心待ちにして読んでくださることがとても嬉しく、このバラたちも同じように、ずっと長く咲いて欲しいです。」と思いを話されました。

また池田さんは、オペラ歌手、演出家としてもご活動中。
涼風さんは昨日まで舞台にご出演、さらに今後も日本各地で公演が控えているとのことで、ますますのご活躍が期待されます。
輝き続けるお二人のトークは盛大な拍手とともに終了しました。

バラと共に記念撮影

右から 元宝塚月組トップスター 涼風真世さん、「ベルサイユのばら」原作者 池田理代子さん

ベルサイユのばら®シリーズ6品種で作った花束と共に、記念撮影を行いました。

お二人の後ろのキャラクター5人も一緒に写真に納まり、“夢の7ショット”となりました。

池田さんから、「バラと共に、私の作品も、宝塚の舞台も、そして涼風真世さんの事も永遠に愛してくださると嬉しいです。」とコメントをいただき、イベントは大盛況のうちに終了しました。

絶好の撮影スポット「ベルばら」のテラス

手前が新たに設置したイラストパネル。 奥はオスカルとマリーアントワネットの等身大パネル手前が新たに設置したイラストパネル。
奥はオスカルとマリーアントワネットの等身大パネル

2012年にローズガーデンに誕生した「『ベルばら』のテラス」に、今回新たにシリーズのバラ5品種を追加し、さらにアンドレ、フェルゼン、ロザリーのイラストパネルも設置しました。

シリーズのバラは各イラストの周辺にそれぞれ植えられています。 主要登場人物5人が集合し、ベルサイユのばらの世界がさらに広がったテラス。

ぜひ訪れて、好きなキャラクターとバラと一緒に記念撮影をしてはいかがでしょうか?