チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

庭植えのバラの水やり

チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。
今回は夏の水やりに関してお伝えします。

みなさんは「庭植えのバラは根付けば水やりがいらない」という話を聞いたことがありますか?
じつは僕もつい最近までそう思っていました。

これはどうやら、とても極端な言い方のようです。
「水やりがいらない」ではなく「水やりが少なく済む」と言い直してみましょう。

ここ数年、いや10年くらい前から、夏が異常に暑い日が続いています。
僕はその頃から「庭植えのバラでも真夏は水やりをしなさい」と言われるようになりました。でも真夏だけです。
年々夏の暑さが厳しくなっているように感じますが、7月~8月のバラも暑さで調子が悪いと感じることが増えてきています。
水やりはしているのに。

昨年の7月、千葉県の京成バラ園は例年になく長雨の日々でした。
1つうれしい事が起こりました。7月中のバラが花も葉っぱもとても元気よく見えたのです。
これは僕個人だけの意見というより、スタッフの多くが感じたことでした。
「なんでだろう?」「長雨のおかげ?」確かな答えはまだ分かりません。

僕はいつもお世話になっている大先輩に聞きました。
「庭植えバラでも、真夏だけじゃなくていつも水やりを気にした方がいいですか?」
大先輩にこう言われました。「水やりはどうするのが基本だ?」
僕「乾いたらたっぷりです」「はっ!」
大先輩「そうだろう!乾いたらやるんだろう」
僕「はい」
大先輩「だったらやればいいじゃないか」
僕「でも庭植えのバラは・・・」
大先輩「お前はのどが乾いたらどうするんだ?」
僕「水飲みます」
大先輩「そうだろう!飲むんだろう!バラだって水が欲しいだろう!」
僕「はい、ありがとうございます!」

なんだか文字だけ見ると怖そうですが、そんなことはありませんよ。とっても優しい大先輩です。
僕の心は少し晴れました。
バラには品種がいくつもあって、花形や香りだけではなく「渇きに弱い」とか「湿度に弱い」とか千差万別です。

また、「庭植えのバラは水やり不要」という言葉には、
・水やりを常にしていると根が水を探して伸びようとしなくなる
・新芽は良く出るが、やわらかい枝ばかりになり軟弱に育つ
・適度に乾かして根を伸ばし、たくましく育ってほしい
といういろんな意味が隠されています。

さらに、湿度過多による病害虫の発生にも影響があります。
いろいろなリスクを考えたときに、水やりを行わないのが低リスクだという結論なのではないでしょうか。

冒頭に戻ります。「庭植えのバラは根付けば水やりの頻度が少なく済む」
繰り返しになりますが、「根付いているバラ」の水やりです。

・春~梅雨はあまり神経質にならず水やりもしない
・梅雨明け~夏は30℃以上が続くようなら乾いている時はたっぷりと水やりをする
※暑い季節なのでこの時期だけ夕方に水やりを行っても大丈夫です
※バラが大きくなりすぎて困っているという方は今以上伸ばさないために水やりを控える
・夏~秋は30℃を超えなくなれば水やりは必要なし

庭植えは水やりをしないわけではありませんが、鉢植えに比べて格段に頻度が減ります。
ぜひ覚えていてください。

夏のローズガーデン
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