副園長 佐々木の日々是薔薇

つるバラの誘引(アーチ編)

副園長 佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」プラス「庭園情報」

みなさんこんにちは。今週も「つるバラの誘引」の続きです。
実際の作業の報告をかねてご説明します。

ローズガーデン内で1番のご長寿バラ、御年60歳を超える「フランソワジュランビル」です。高さは約4メートル。
整形式庭園エリアと、四季折々の木々や植物が植わっている自然風庭園エリアの境目にある大アーチに誘引してあります。

この品種は春の1回しか咲かないため、冬の誘引作業の直前は、新しい長く伸びた枝が無数に垂れ下がっている状態です。
この長い枝をアーチにまんべんなく結びつけます。

誘引作業前のフランソワジュランビル
誘引作業前のフランソワジュランビル

新しい長く伸びた枝が垂れ下がっています。
新しい長く伸びた枝が垂れ下がっています。

すでに巻き付けてある枝を取り外すことはしません。枯れ枝を切り落としたり、春に開花した枝を短く切ったりするだけです。
順番としては、枯れ枝を落とし短く切る作業、葉を落とす作業を最初に始めます。
新しい枝を結び付けるイメージをしながら、その場所の古い枝を整理していきます。
ここがポイントです。
フランソワジュランビルは古い枝を毎年残して育てる品種です。「シュート更新」と呼ばれる作業は絶対にしません。
ただし、「残す古い枝」と「切り落とす古い枝」があります。
「残す古い枝」とは、「元気の良い長い枝を出している古い枝」です。
「切り落とす古い枝」とは、「元気な枝が出ていない古い枝」です。早口言葉みたいですね。

始めに枯れ枝を短く切る作業、葉を落とす作業をします。
始めに枯れ枝を短く切る作業、葉を落とす作業をします。

これを見分けるためには、枝の一番先端から始めなくてはいけません。つまりアーチの頂上からです。
前年残していた枝があまり良い枝を出していなければ、そしてその場所を埋める新しい枝があれば、その「古い枝」は切ってしまいます。
枝の先端から枝の元に向かって目で追っていくと、元気の良い枝が見つかります。
そこで切り落としましょう。
アーチの頂上から「切り落とす古い枝」を見極めて切り落としていきます。
アーチの頂上から「切り落とす古い枝」を見極めて切り落としていきます。

すっきりしました!誘引作業終了です!
すっきりしました!誘引作業終了です!

これはフランソワジュランビルだけではなく、「古い枝を代々残していく品種」すべてに当てはまります。
僕たちも「古い枝を残してください」と説明しますが、そのもう一歩先の説明を忘れがちでした。
実際に行っている作業では、確かに古い枝も切っていたんですから!

「残す古い枝」と「切る古い枝」の説明で、大アーチの作業を例に出してみました。
ちょっとマニアックだったでしょうか。

引き続きつるバラの誘引を楽しんでみてください。

※京成バラ園公式YouTubeでフランソワジュランビルの誘引作業を公開中!
https://youtu.be/llaN6Dzpqa0