副園長 佐々木の日々是薔薇

夏剪定(後編)

副園長 佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。先週から引き続き「夏剪定」をお伝えします。
今週は本格的な「(B)夏剪定ができる状態のバラ」の夏剪定です。

◎剪定位置

夏剪定で切る枝の位置は決まっています。それは2番枝または3番枝です。

剪定作業をするといってもバラにとって今はまだ生育期です。
1番枝まで切ってしまうと、多くの葉を取ってしまうことになります。
秋バラのためにも来年の為にも、葉は残しておくのがベストなので、1番枝では切りません。
また1番枝は、2番枝・3番枝に比べて枝が固まってきています。
秋に向けて気温が下がっていく中で、良い花を付けるような立派な新芽は固い枝からは出にくくなります。
たとえ出たとしても、細くて短い新芽しか出ないでしょう。
以上のことから、2番枝・3番枝で切るようにします。

品種や枝によっては、咲きガラ切りのあと次の新芽が出ていないものもあるかもしれません。
その枝が1番枝であれば、手を付けずに放っておきます。2番枝ならば剪定します。

夏剪定は、秋に一斉に咲かせるための剪定なので、すべての枝にハサミを入れて蕾・咲きガラがない状態にします。
ただし、9月中もお花を見続けたいという方は、無理に剪定をする必要はありません。
咲きガラ切りのみで蕾を残しても大丈夫です。

◎2番枝と3番枝の切り分け

2番枝・3番枝の切り分けは次のように覚えてください。

基本は2番枝で切るように心がけます。これは大輪系、中輪系共に変わりません。
2番枝の付け根から(下のほうから数えて)葉を三枚程付けた状態で剪定します。
この時、2番枝に三枚も葉が付いていない場合(2番枝が短くすぐに3番枝が出ている場合)は、3番枝で剪定するようにします。
3番枝は、葉を一枚か二枚付けた状態まで(2番枝の時より短く)剪定してしまいます。
これが2番枝と3番枝の切り分けです。

◎1番枝、2番枝・・・の見分け方

これが一番悩ましい問題で、一番大事なポイントです。ではご説明します。

1番枝、2番枝・・・というのは今年の春から出た枝のことです。
バラは落葉樹ですから、今年の枝には葉が付いています。
もっと詳しく言うと、昨年からある枝(僕は0番枝と呼びます)には直接葉は付いていません。
付いているように見えた場合はもう一度よく見てみてください。0番枝から出ている1番枝に葉は付いているはずです。
葉が付いている株であればこれで判断します。
1番枝を確認出来たら、1番枝から出ている枝が2番枝です。2番枝から出ている枝が3番枝というように数えます。

木質化してきた0番枝。直接葉は付いていません。
木質化してきた0番枝。直接葉は付いていません。

0番枝から出た1番枝(水色箋)に葉がついています。
0番枝から出た1番枝(水色箋)に葉がついています。

1番枝。0番枝と同じように見えますが、みずみずしさが違います。
1番枝。0番枝と同じように見えますが、みずみずしさが違います。

枝に直接葉がついています。
枝に直接葉がついています。

では、葉が落ちてしまった株の場合はどうでしょう。この場合はトゲで判断します。
1番枝以降の枝のトゲは茶色だったり、みずみずしい緑だったり赤だったり色が付いています。
0番枝のトゲは水分が抜けた枯れたような白い色をしています。この部分で見分けるようにしましょう。
この見分けさえできれば剪定を失敗することはありません。
最初は難しいかもしれませんが、覚えて損はありませんので頑張りましょう。

剪定の説明で「株全体の3分の2を残す」とか「株の半分を残す」という表現があります。
これは2番枝・3番枝で剪定した結果がこの高さになるからです。上記の説明を簡単にしたものとも言えます。

ただし、色々な品種の特徴や環境の違いによってこれに当てはまらないケースがいくつもあります。
最初は頭が混乱しますが時間をかけて覚えてみませんか。
剪定が今よりもっともっと楽しい作業になりますよ。

剪定前。水色箋が1番枝、ピンク箋が2番枝、オレンジ箋が3番枝です。
剪定前。水色箋が1番枝、ピンク箋が2番枝、オレンジ箋が3番枝です。

剪定後。2番枝を切りました。
剪定後。2番枝を切りました。

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