チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

夏剪定(前編)

チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。今週から2週にわたって「夏剪定」をお伝えします。

◎夏剪定

夏剪定とは、秋に春のような立派な花を咲かせるために行う作業です。
ここで間違えないで欲しいことがあります。
夏剪定をするだけで秋に良い花が咲くのではありません。
春から夏まで葉を落とさずに管理をした上で、夏剪定を行って良い花を咲かせることができます。

ですから、黒星病などで惜しくも葉を落としてしまったバラは、夏剪定の必要はありません。
春に新苗から育てている方や、今の状態よりももっと大きくしたいという方も、夏剪定の必要はありません。
更に冬の訪れが10月下旬頃に来るような寒冷地や高冷地でも、夏剪定は行いませんので気を付けてください。

◎剪定時期

京成バラ園では、9月1日から9月10日までの間に作業を行います。
10月中旬の見頃を想定しています。その間約40日間(1ヶ月半)ですね。

例えば見頃を11月中旬にしたいと思うとどうでしょうか。
単純に剪定時期を1ヶ月ずらすだけではうまく咲きません。
これは9月からの1ヶ月半と、10月からの1カ月では気象状況が違うからです。
特に気温に関しては日に日に下がっていくので、思うようにバラが咲いてくれません。

秋バラとして花数・花色・形など一番いい時期は、(京成バラ園では)10月中旬~11月上旬です。
それに合わせる形で、剪定の時期も決めるという考え方です。

ただ、昨今は残暑が9月半ばまで続くことも多く、1ヶ月半を待たずに9月末頃に夏バラのような小さなお花が咲いてしまう事も起こるようになりました。
この先何年後かには、剪定時期が少しずつ遅くなっていくかもしれませんね。

およその目安ですが、1日の平均気温が20℃位~15℃位になる、約1か月間が一番の見頃です。
京成バラ園のその時期が10月中旬~11月上旬になります。
みなさんがお住まいの地域でも、この気温に合わせるとうまくいくはずです。
1日の平均気温は、気象庁HPの「各種データ・資料」→「過去の気象データ」という形で探せば分かります。
見頃の時期の見当が付いたら、そこから40日前に剪定を始めましょう。

◎剪定位置

(A)葉を落としてしまったバラや大きくしたいバラ、寒冷地・高冷地のバラ
(B)夏剪定ができる状態のバラ

大きく分けて2種類ありますが、まずは(A)から。

咲き終わった花ガラが付いていれば、花ガラ切りと同じように切ってください。
蕾が付いていたら蕾だけ指でポキっと折ってください(ソフトピンチ)。豆粒のような蕾も取ります。

剪定する前。水色箋は1番枝、ピンク箋は2番枝です。
剪定する前。水色箋は1番枝、ピンク箋は2番枝です。

剪定(花ガラ切り)した後。
剪定(花ガラ切り)した後。

蕾をソフトピンチ。
蕾をソフトピンチ。

以前の花ガラ切りから新芽が出てきていない状態ならば、そのままにしてください。
これで花ガラと蕾がない状態になります。これで終了です。

このようなバラの場合は、40日かからずに次の蕾が上がってくると思います。
寒冷地・高冷地の方は、そのまま咲かせてください。
温暖な地域の方は、その蕾をもう一度ソフトピンチして次のお花を咲かせてください。
ソフトピンチをすることで1枚でも2枚でも葉を増やしたいからです。
葉を増やす事で、来年に向けて体力を付けることができます。

またシーズンの最後は、バラは咲かせて終わることがベストです。越冬しやすくなるからです。

何とか次の年は夏剪定ができるといいですね。
葉が落ちにくい、病気に強いバラを育てるなんていうのも良いかも!

次週は、本格的な(B)の夏剪定です。

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