副園長 佐々木の日々是薔薇

バラの消毒

副園長 佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。チーフガーデナーの佐々木です。
3月です。例年になく暖かい日が多い冬だったのではないでしょうか。
桜の開花も早いと予想されていますし、バラも例年より早く開花するかもしれません。
実際には3月の天候、4月の天候によってどうなるかは分かりませんが、
「早く咲く」と考えていつもより早くいろいろな準備を始めましょう。

今週はバラの消毒です。

京成バラ園のローズガーデンでは、例年3月の最終週からバラの消毒を始めます。
目安はバラの新芽が5~10cm(品種により差があります)くらい伸びている頃です。
アブラムシがそろそろ付き始める頃、また「べと病」が発生し始める時期です。
バラがゴールデンウィークに見頃を迎えるような九州南部や高知県(地域によっては他の場所でも)では、今まさに新芽が伸びているかもしれません。
あるいは寒冷地・高冷地の方は4月下旬頃でしょうか。

さて、「べと病」?あまり聞いたことがないかもしれません。
バラの病気といえば「うどんこ病」「黒星病」が有名ですからね。
「べと病」は最低気温と最高気温の差が大きく、多湿の環境で発生します。
例えばバラの新芽が伸び始めたため、水やりをある日の夕方にやって、夜間温度が下がり・・・
なんていう次の日、バラの新芽に赤紫や黄色い斑点が出ていたら「べと病」の可能性が高いです。
症状がひどくなると葉っぱがしおれたり落葉して、大事な初期成長に非常に影響します。
聞きなれない病気が出てきて戸惑われるかもしれませんが、今年の冬の暖かさを考えると、消毒は例年よりも早く始める必要があるかもしれません。
バラの消毒は「病気になる前の予防」がとても大事です。
バラの生長をよく観察しましょう。

消毒をなるべくしたくない方にワンポイントです。
水やりの時間をしっかり管理しましょう。
何度も書きますが、11月の「水やり」の回を覚えていらっしゃいますか。
寒暖差のある秋以降の季節は、水やりの時間をできるだけ10:00~14:00頃までに行いましょう。
これは春も同じです。夕方では水が乾きにくく病気の原因になってしまいます。
これ一つで、べと病の予防になります。
夜に渇いている状態にするため水やりの時間をしっかり管理しましょう。

 

京成バラ園チーフガーデナー 佐々木猛