副園長 佐々木の日々是薔薇

バラの剪定 Vol.3

副園長 佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。チーフガーデナーの佐々木です。
前回の続きでバラの剪定をお伝えします。

3のタイプ・何年も剪定していない大きくなりすぎたバラの剪定

ご自宅のバラが大きくなりすぎて上部分にしか葉っぱや花がない状態の方はいらっしゃいませんか。
そんな方の剪定方法です。

これからお伝えする剪定は、原則として日当たりの良い場所で育てている方のみ行えます。
日当たりがあまり良くない場所の方は切った後枯れてしまう可能性がありますのでご注意ください。
また、切った後、春の1番花はすべて取ってしまうため(後で説明します)見ることができません。
それを踏まえて切るかどうするかを決めてください。

まず切る時期ですが、いつやるのか?「今でしょ!」(笑) ということで他の剪定と同じくこの時期に行います。
そして切る位置ですが、固く新芽が出なくなってしまった枝を切ってしまいます。

前回、1番枝のお話をしました。
普通のバラの剪定では、この1番枝よりも下で切る事はしませんが、今回のバラの場合は切ってしまいます。
僕はこの枝を0番枝(1番枝の下だから)と呼んでいます。
0番枝を、好みの高さまで切り詰めます。これで終了です。
だだし、この後にとっても大事な作業があります。ある意味これからの作業のほうが大事です。

前々回の「十分に育っていない小さいバラの剪定方法」を覚えていますか?
剪定後、春の芽吹きから秋まで新芽の蕾を取り続ける作業です。
ここで花を咲かせてしまうと夏には枯れてしまいます。
0番枝は1番枝に比べて枝が固いので新芽が吹出しにくくなっています。
新芽を出すのにいつも以上に踏ん張っているかたちです。
新芽が出てくるころには、人でいう息切れ状態です。
さらに花が咲くと・・・とならないようにします。
蕾を取る作業を、「バラがかわいそう」とか「バラに良くないのでは?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
次のように考えてみましょう。

花を咲かせることは「お金を使うこと」咲かせないことは「お金を貯めること」

この「お金」をバラの養分と考えると分かりやすいと思いませんか。
バラを咲かせるのは十分に養分を貯めた後にしましょう。秋にはきれいなお花が見られるはずです。
今回の剪定は「大手術」といえる大掛かりな作業ですが、そんな大手術をしなくていいように、適切な剪定を行っていきたいものですね。

バラの剪定のお話は以上です。まだまだ話し足りない事や書き足りない事が沢山あり
ますが、それはまた次の機会に・・・

 

京成バラ園チーフガーデナー 佐々木猛