副園長 佐々木の日々是薔薇

バラの剪定 Vol.1

副園長 佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。チーフガーデナーの佐々木です。
2月は「バラの剪定」についてお話しします。

バラを楽しむにあたり1年で最大のイベントといっていい作業がバラの剪定です。
初めに、なぜバラの剪定を行うのか?というところからお話しします。
それは、そのバラの魅力を最大限に表した花を咲かせるためです。
「切ることが目的ではなく、魅力を引き出すテクニックの一つが剪定」です。

ですから、剪定をしないほうがいい品種もあるかもしれません。
小さい苗木のバラの状態からほとんど大きくなっていない株などはそれに当たるでしょう。
このような品種は剪定というテクニックは使わずに、花を咲かせずに伸ばし放題にするという手法(テクニック)を使います。
バラの枝を深く切る強い剪定はバラが大きく育ってから行う作業というように覚えておきましょう。

また、どんな状態のバラにも行う剪定があります。
それは枯れ枝を切ることです。最初に枯れている枝はすべて切り落とします。

 

では実際の剪定ですが、ここでは3つのタイプに分けます。

1.十分に育っていない小さいバラ
2.十分に大きく育ったバラ
3.何年も剪定をしていない大きくなりすぎたバラ

まずは1のタイプの剪定です。

昨年の春の新苗(1年生苗)から昨年の秋以降の大苗(2年生苗)が大きくなっていなければ、この1に該当します。
枯れ枝を切り取り、蕾や咲きガラが付いていればその部分だけ切り取ります。
葉っぱは全て取り除きます。これで終了です。

ただし1の場合は、ここから剪定以外の作業があります。
春の芽吹きから秋までかけて、剪定できるような株に育てるのです。
バラの枝から新芽が出てきたら、小さな蕾になるまで伸ばし蕾になったら指で摘まみ落とします。
すべての新芽に対して行います。花は1つも咲かせないでください。
これを関東以西では9月15日頃まで、東北以北では8月20日~9月10日頃まで繰り返します。

実は、本来この作業は昨年行っていただきたい作業でした。
特に春の新苗は、この作業をすることで冬に剪定できる株に成長します。
春の新苗をよく購入される方は覚えておいてください。
上記の時期まで蕾を取り続けたら、その後に付いた蕾は全て咲かせてください。ようやく花が見られますね。  
咲かせることにより枝の水分が抜けて冬を迎える準備ができます。
1年遅れてしまいましたが、これで無事剪定を行える株に育ちます。
来年の強剪定が楽しみですね。

2と3は次回お伝えします。お楽しみに。

京成バラ園チーフガーデナー 佐々木猛