チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

バラの植替え Vol.2

チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。チーフガーデナーの佐々木です。
今週は「地植えのバラの植え替え」についてお話します。

「地植えにしてあるバラを移動したい」とか、「地植えのバラを鉢植えにしたい」
などの作業を「バラの移植」と言います。

移植の適期は、関東以西であれば2月上旬まで、
バラが4月下旬~5月上旬頃に咲く、春の訪れが早い地域では12月中が良いでしょう。
(まだの方はすぐに行ってください)

寒冷地の方は、春近くなり最低気温が0℃前後になる頃か、あるいは雪解け後すぐに行ってください。
また、11月~12月の積雪前に掘り上げて、雪解け後に植えるという2段階でもかまいません。
その際掘り上げたバラは、束ねて横に寝かせて雪に埋めておきましょう。

 

それでは始めます。
準備するものは、スコップ、完熟たい肥(5リットル程)です。

まずは新しく植える場所を決めて、植え穴を掘りましょう。
直径50cm、深さ50cmが理想ですが、出来る範囲で大丈夫です。
さらに穴の底の土をスコップでほぐし、完熟たい肥を入れて混ぜ合わせておきます。

次に、移植したいバラを掘り上げます。できるだけ大きく掘りましょう。
バラと同じ大きさくらい下まで掘り上げる気持ちで・・・というと大袈裟ですが、
そのくらい丁寧に掘ると元の大きさのまま移植できます。
しかし、人力でそこまで掘り起こすのはかなり大変な作業です。
現実的な方法として、株元から半径40cm程離れたところからスコップを入れて、深さも40cm程掘ります。
その際、慌てずにゆっくり丁寧に土ごと掘り出すようにしてください。
それでも土がボロボロ落ちてきますが、おかげで細く細かい根まで繋がったまま掘り出すことができます。
ここでは「丁寧に掘る」がポイントです。

掘り上げた株は全体の3分の2になるように剪定をしましょう。
すでに根を切っているので、このままでは株の上部まで水を吸い上げられません。枯れ込みやすくなります。
そこで、バラがちゃんと根付いて生長できるよう剪定を行います。これを「活着」させると言います。
大きく掘れなかった場合は、さらに短く剪定しましょう。

いよいよ、用意してある植え穴に植えます。
掘り上げた土を少しずつ戻しながら、水も同時に入れていきましょう。
その際、水はチョロチョロ出る程度にしてください。そうすると根と根の間にもしっかりと土が入っていきます。

最後は株の周りに半径10cmくらいの土手を作って水が流れないようにして終了です。
水が引いたら土手は平らにしましょう。

 

少し大変な作業なので、2日に分けても大丈夫です。
掘り上げたバラを1晩置いておく場合は、乾かないようにシートやビニールを巻いておきましょう。

 

次回はおすすめ品種の紹介です。

 

京成バラ園チーフガーデナー 佐々木猛