バラコラム

バラ苗木 大川原方式 植え方マニュアル!!  鉢植え版(後編)

バラコラム

(コラム担当:大川原)

前回のコラムから、はや一週間。
皆様、材料の準備は出来ましたでしょうか?
暑い夏をふっとばし、テンション高く頑張りますよ。
それでは後半戦、スタート!!
=作業手順編=
◆◆ 植え替え準備 ◆◆
準備するもの:植木鉢、バラの培養土、土を入れる容器、土を入れるスコップ、元肥、バラの苗木
さて準備は出来ましたか?

まずは、前回用意したバラの培養土を、容器にあけ植え替えの準備を行います。
容器を準備することにより、袋の中から直接入れるよりも、作業効率は格段に早くなります。
もし、植え替えをたくさん行う方は、この土容器、絶対に欠かせないアイテムですよ。
◆◆ 植え替え作業 ◆◆

まずは、鉢の中に鉢底が隠れるくらい、軽く土を敷きます。
大川原流は、「鉢底石」も「鉢底アミ」も使用しません。
※ただし、鉢の底に「大きな穴」が開いている場合のみ、鉢底アミを使用。

次に「バイオゴールドセレクション」の元肥を土の中心に置きます。
分量
*8号鉢  100~200g位
10号鉢  200~300g位
12号鉢  300~400g位

鉢の中心に山が出来るように置きます。

中心の元肥を、絶対に崩さないように・・・・
鉢のフチから回すように土をかけ、元肥を培養土で固定する。

ここまでの「まとめ」(非常に重要!!)
ここで、一番重要なことは・・・・・
1.鉢底の土を薄くすること
2.鉢の中心に、山になる様に肥料を置くこと
3.肥料が中心から動かないように培養土で固定すること
4.必ず、紹介した土と肥料を使用すること
 ※製品により、最適な使用方法は異なります
これで、下こしらえは完了です。
さあ、植えてみよう!!

この準備が出来上がったら、苗木を準備し、ポットから外します。

次に、鉢のフチに、人差し指を当てて、苗を植える高さが第ニ関節までくるように土を少しずつ足しながら微調整をしていきます。
※このスペースは「ウォーター・スペース」と言って、非常に重要な空間となります。
高さが決まったら、バラの苗を「鉢の中心」にします。

苗の中心が動かないよう、手で固定しながら、少しずつ培養土を入れていきます。

この時に、「ウォーター・スペース」の高さ(人差し指の第ニ関節)が十分にとれているか確認し、培養土の増減で調整します。
あとは、底から流れるくらい、十分に水をあげてオシマイです。
これで完成。
どうです、非常に簡単ですよね。
さて、この「大川原方式 植え替え」
苗木が、どのように育っていくのかと言うと・・・・・

この小さい新苗が・・・・

約1ヶ月半でこんなに・・・・・

さらに、約2ヶ月半で、なんと・・・
昨年に植えた大苗よりも立派な株に!!
今年の春に、京成バラ園芸で取り扱っている色々な肥料を使い、様々な植え方を試してみた結果、この、「元肥」の肥料で、このやり方が、圧倒的に育ちがよかったのです。
あまりの育ち方の良さに、誰に見せても・・・・
「うそでしょ・・・・ こんなのありえない・・・・」
こんな言葉ばかりが、飛び交います。
この植え方は、全部で27通りの色々なバラの植え方で、ダントツに生育が良かった植え方です。
※2ヶ月半のバラは2013年5月18日に植えたものです。
※1ヵ月半のバラは2013年6月下旬頃に植えたものです。
なぜ、このように育ちが早くなったのかと言いますと・・・・
ポイントは根の伸び方にありました。
早速、根の伸び方をイラストで見てみましょう。

植えたバラの苗は、肥料を探しあちこちに「アンテナになる根」を伸ばします。
「アンテナになる根」が肥料を探し当てると、その場所に「多くの根」を伸ばし始めるのです。
当然、バラの根は「あっという間に(約3週間)」元肥をめがけて、物凄い勢いで鉢底にたどり着きます。
すると、根が伸びるのにあわせて、枝葉もガンガンと大きくなっていくのです。
しかも、元肥は一箇所に、まとめてあるため、長く効果が持続します。
とは言え、前回、元肥の説明で書いたように、元肥はいつか尽きるもの。
当然、追加の肥料が必要となってくるわけです。

その追加の肥料をやるのが、バラを植えつけて2~3週間たったあと。
鉢植えの場合は、春から秋まで毎月、定期的に肥料をあげ続けます。
当然、一番生育の良かった肥料はコレ!!
バイオ・ゴールド・セレクション 薔薇 …製品情報はこちら

8号鉢で毎月一握りぐらい、均等に肥料をのせるだけ。
ここで、この根をさらに伸ばすため、使用して欲しいビタミン剤が・・・・
V-RNA …製品情報はこちら

根の伸びを、さらに加速させる液体肥料です。
やり方は簡単!!

キャップ一杯の液肥を、2リットルの水に溶かすだけ。

ちなみに我が家では、毎月1日と15日に「月に2回」だけ、この作業を行います。
そして、もう1つ重要なことは、定期的な蕾摘み。

この作業を行うことで、木の育ち方が格段に違います。
葉が一枚でも多く残ることにより、光合成が盛んに行われるのです。
本当に蕾だけ・・・・
ちなみに、このやり方で蕾を摘み続けると、「本当のバラの形」が現れるのです。
上記のバラは「ノヴァーリス」
「直立性の形」が現れているのがハッキリとわかりますよね。
上記の様な植え方で、同じ日(5月18日)に「ボレロ」と「ヨハネ・パウロ2世」を植えてみました。

向かって左から、「ヨハネ・パウロ2世」「ノヴァーリス」「ボレロ」です。
(品種名をクリックすると、詳細ページへ移動します)
左のヨハネ・パウロ2世は「扇形の半直立型」
中央のノヴァーリスは「立ち姿の美しい直立性」
右のボレロは「まん丸型の横張り」
いずれも、バラ達が・・・・・
「私は、こんな感じで育ちたかったのよ~」
と言っている声が聞こえてきます。
また、冬の剪定は、この形に合わせた剪定をおこなうことで、本来の姿で伸び伸びと生育するのです。
この管理こそが・・・
「解からない事は、バラに聞く 管理術」
これから大苗の季節です。
欲しかった、あんな品種やこんな品種が手に入る季節。
この方法は、「大苗」にも当てはめることができますので、ぜひ、試して見てはいかがでしょうか。