バラコラム

最新品種紹介 コラム第五回目 待望の青いつるバラ「レイニー・ブルー」

バラコラム

(バラ担当:大川原)

お客様「すいません・・・あのー・・・ 青い つるバラが欲しいんですけど・・・・」
この言葉に、私は、いつもドキッとさせられます。
京成バラ園芸では、ここ数年、青紫の「ペレニアル・ブルー」、「マジェンタ・スカイ」そして、昨年には、待望のつるバラ「ソニャドール」が新規参戦し、青紫のつるバラはとても充実してまいりました。
しかし、これに対し、薄い青色は「つるブルー・バユー」の1つのみ。
つるバラの青紫代表
    
 ペレニアル・ブルー    マジェンタ・スカイ      ソニャドール
つるバラの薄い青色代表

    つるブルー・バユー
「他の色のつるバラには選択肢が多いのに・・・・薄い青色のつるバラをもっと充実させたい・・・・」
この事は、常日頃からずーっと考えてきた大きな悩みでした。
しかし、そんな薄い青バラの中に2012年の秋、ついに、ニューフェイスが誕生したのです。
そのバラの名は「レイニー・ブルー」。

    レイニー・ブルー
今回、2012年の新品種の中で、私が最もお勧めしたい最高の一品です。
私がはじめて、このバラを見たときは、まさにカタログに掲載している写真の光景でした。
「こんなつるバラは、今までに見たことがない・・・・」
このバラを見た瞬間、あまりの美しさに、しばらくの間「レイニー・ブルー」の前で感動のあまり身動きができませんでした。
「今まで、こんなに素晴らしい つるバラがあっただろうか?」
「レイニー・ブルー」が咲いている期間は、庭園に行って、毎日このバラを眺めていました。
まだ、植えたばかりで、とても小さく、花数がとても少ない状態でしたが、それにもかかわらず、屈んで下から見上げると、「バラの雨が降っているかのような」まさに絶景が、そこにありました。
そんなバラを眺めつつ、ふと「月夜の明るい夜に見上げたら・・・・・」などと考え、夜中にバラを見に行ったときの事でした。
真夜中に見た「レイニー・ブルー」は、青色の花が月明かりに照らされて「ふんわり」とした幻想的な姿で浮いていました。
さらに、夜のレイニー・ブルーを下から屈んで見上げると、たくさんの花が青白く輝き、とても感動したのを今でもハッキリと覚えています。
「なぜ、花がこんなにも目立って見えるのだろうか?」
そう思い、このバラを「じっくり」と見てみると、普通のバラとは違うことがわかります。
それは、「あまりにも小さくて可愛い葉」と「とても、か細い花首」でした。
この小さい葉が、花の存在を大きく浮き立たせ、か細くうな垂れる花首が、花のシャワーを演出します。
この2つがうまく重なり、この「レイニー・ブルー」という一つのバラをつくりあげたのです。
しかも、病気に強く育てやすいとなれば、言うことはありません。
私は、まだ、雨の中で満開の「レイニー・ブルー」を見たことがありません。
きっと、晴れた日とは違った別の一面を見せてくれる事でしょう。
来年が非常に待ちどおしい、今日この頃です。