バラコラム

最新品種紹介 コラム第二回目  最強の青バラ登場  その名は「ノヴァーリス」

バラコラム

(バラ担当:大川原)

皆さんは「青い花」と言う小説を知っていますか?
その小説とは、主人公「ハインリッヒ」が、ある、「青い花」の夢を見たところから、
すべてが始まります。
その主人公は、「青い花」の中に、とても美しい少女の顔を見出し、恋焦がれてしまいます。
「ハインリッヒ」は、その少女の面影を求め、母や、知り合いの商人たちと供に各地を
巡りながら、旅をする物語です。
「ハインリッヒ」は、旅の道中で様々な人に出会い、いろいろな人生経験をつむことに
より、自ら、吟遊詩人を目指して成長して行く物語です。
しかし、この「青い花」の原作者「ノヴァーリス」は、小説の第2部を製作途中にして、
29歳と言う若さで、この世を去ってしまい、未完の作品となってしまいました。
今回は、そんな、主人公「ハインリッヒ」が夢見た「青い花」だったかもしれない
「ノヴァーリス」について紹介していきたいと思います。
 
私が「ノヴァーリス」の花を始めて見たのは、昨年の2011年10月のことでした。
その時の視察した内容文章がファイルの中に残っておりましたので紹介したいと思います。
新品種視察会の内容は・・・・
「ノヴァーリスの視察について」
今回見た視察のバラの中で、私が一番気に入った品種です。
ぜひ、ブルー系が弱いアンティーク・タッチの中で活躍してもらいたい、そんな品種です。
花弁が多いのに対し、最後まできっちり開く花形、シュラブ状に伸びるツルバラにも出来そうな樹形。
香りが感じられなかったのがとても残念ですが、生育に問題がない限りは、ぜひ、新品種として取り扱うべきバラだと思います。
ヨーロッパでは、ブルー系の品種改良については、あまり力を入れてないと聞きます。
しかし、日本人は、侍ブルーと言う言葉もあるくらい、青色には特別な思い入れがある人種です。
そういったところでも、この品種は、日本人向きのバラといっても良いくらいだと、私は思います。

視察会のときに書きとめたメモは以上となります。
そのときに見たノヴァーリスの印象が、頭の中に強く残っており「このバラを絶対に商品化し、青バラは弱く儚いと言うイメージを覆したい!!」と思いだけが膨らんでいました。
(後から聞いた話ですが、ノヴァーリスは、内部でも評判が高く、視察の段階で何事も無ければ、新品種として販売することが決まっていたそうです。)
そんなノヴァーリスが見事に販売する事が決まり、新品種として、カタログに掲載されることとなりました。
ここで、私なりにもう一度ノヴァーリスと真剣に向き合い、感じたことを説明していきたいと思います。
この花の最大の魅力は素晴らしいラベンダーの花色と花形の斬新さにあります。
少しうつむき加減に咲かせる花形は、フリル咲よりも、より、インパクトのある咲き方に誰もが驚くことと思います。
「なんで、こんなに斬新でインパクトの強い花形なんだろうか?」
じっくりと観察していると、ある点が他のバラと違うことに気が付きました。
ここにノヴァーリスの花びらのアップ写真があります。

この花びらは、他のバラには無い実に面白い花びらの形をしています。

先端にとがった突起の花びらと、突起のない丸い花びらが折り重なりなんともいえない味わい深い花をかもし出します。
しかも、花びらの付き方がとてもランダムなために、個々の花形が「個性を持っている顔」の様に咲いてくれ、とても嬉しくなりました。
このノヴァーリスは、大川原の目には「青バラの最高峰の最強品種」と言っても言い過ぎではないバラに思えます。
病害虫にとても強く、耐寒性も抜群で、花保ちも非常に良く切花としても最良の品種です。
株立ちが垂直に延びる様は、京の舞妓さんを思わせる凜とした立ち姿でした。

「青いバラ」は世界中のバラ育種家にとって、また、バラ愛好家にとって、永遠に追い続ける夢のバラです。
しかし、「青いバラ」が完成したからと言って、プロや玄人にしか育てられなければ、私たち園芸愛好家にとってはほとんど意味がありません。
そういった意味でも、この「ノヴァーリス」誕生は、これからの「青いバラ」に夢と希望与え、大きな一歩として新しい世界を作り出してくれる。
そんなバラなのではないでしょうか。

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