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2009年04月24日

表現豊かな伯爵夫人「コンテッサ」

(バラ担当:大川原)


「今年の新品種に、あのアウグスタルイーゼのアプリコットがでたぞ」
これが私が耳にした最初の情報でした。
このアウグスタルイーゼは、数あるアンティークタッチのバラの中で、私が最も好きな花の1つです。
今回は、そんなアウグスタルイーゼの枝代わりから生まれた「コンテッサ」を紹介したいと思います。


作出国:ドイツ
作出社:タンタウ
芳香:強香

コンテッサとは、イタリア語で「伯爵夫人」という意味を持つバラだそうです。
その名のとおり、深い緑の照り葉にクラシカルな花形、大輪でありながら房になって咲く様子は豪華そのものです。咲き始めは、クリーム色で中心に濃いアプリコット色があり、徐々に繊細な薄い色へと移り変わっていきます。この花には本当に色々な表情があり見飽きることがありません。
株は非常に強健種で、花にははっきりとした素晴らしい香りがあり、切花としても非常に優秀な品種です。
ぜひ皆さんのお家で育てて移り変わる姿をゆっくりと楽しんでみてください。

         

2009年03月31日

病害虫に強い強健種 フランス生まれの桜色のバラ「ピンク サクリーナ」

(バラ担当:大川原)


今回は、桜の季節に合わせ「ピンク サクリーナ」を紹介したいと思います。


「ピンク サクリーナ」は、フランスのメイアン社が日本の桜の美しさに敬意をこめて名付けたバラです。
その名のとおり、5弁の桜色の花がひとつの枝にまとまって咲く様子は、バラというよりもまさに桜の花そのものです。
あの厄介な黒点病にも強い強健種なので、この春よりバラを始められる方には大変お勧めな品種です。
受賞暦も素晴らしく
フランス・バガテル バラ新品種国際コンクール金賞
フランス園芸ジャーナリスト協会賞
ドイツのバーデン・バーデン国際コンクール 金メダル
など、他にも2005年に様々なコンテストで賞をもらっています。


作出国:フランス
作出社:メイアン
花色:桜色

         

2009年03月02日

高冷地限定!! 香りのすばらしいバラ「サントゥール ロワイヤル」

(バラ担当:大川原)


高冷地限定!! 香りのすばらしいバラ「サントゥール ロワイヤル」

以前、長野県在住の知人より、「寒い地域でもよく育つバラを紹介してほしい」と言われました。
その条件は、「寒さに強いこと、四季咲き品種であること、丈夫で枯れないこと、色がはっきりしていること、香りが強いこと、花が大きいこと」と非常に難しい条件でした。

寒さに強く、丈夫で、色がはっきりしている四季咲き性のバラは、ノックアウトや、ジョージベストなど、お勧めできるバラがたくさんありますが、そこに香りが強い大輪のバラとなると、当てはまるバラがとても狭い範囲に限られてしまいます。

そこで今回は、素晴らしい香りを誇る、寒さに強いバラ「サントゥール ロワイヤル」を紹介したいと思います。


作出年:2004年  
作出国:ドイツ
作出社:タンタウ


「2008年に発表するバラの中に、ものすごく素晴らしい香りのバラがあるぞ」
これが、私の耳にした「サントゥール ロワイヤル」の最初の情報でした。
さっそく「Find me help」で情報を調べてみると、「とても激しく、強い香水の香りがあり、紫がかったライラック色の大きな花」とありました。

このとき私の頭の中には、くどくて人工的なバラ香水の香りをイメージし、あまり評価の対象にはしていませんでした。

しかし、実際に花の香りを確かめてみると、私が想像していた嫌味な香水の香りではなく、実にスッキリとした清々しいバラの香りで、「これぞまさに、バラの香りの王道」と思うくらい素晴らしい香りでした。

もっとも、このバラの残念なところは、暑さに弱く、高冷地向きな事です。
実際に昨年の夏、当園のローズガーデンに植えられている「サントゥール ロワイヤル」を観察したところ、夏の間、一時的に成長を止めていました。
しかし、10月中旬頃からたくさん蕾を持ち始め、11月上旬にはたくさんの花を付け、素晴らしい香りに包まれていました。

今現在、高冷地に住んでいる方や、高冷地に別荘をお持ちの方はぜひ、この素晴らしいバラ「サントゥール ロワイヤル」を植えてみてはいかがでしょう。

         

2009年01月23日

見る人の心に未来への希望と夢を与えてくれるバラ「ホープス アンド ドリームズ」

(バラ担当:大川原)


昨年は100年に1度と言われる大不況がニュースを騒がせた、とても大変な1年でした。
株価の大暴落、大手会社の倒産、物価の高騰など、どれ1つとっても私たちの生活を苦しめた、いまいましい事件でした。
そんな大不況の中、イギリスのディクソン社で1つのバラが発表されました。
そのバラの名前は「ホープス アンド ドリームズ(希望と夢)」です。
今回は、そんな不況の時期だからこそ、このバラを強く紹介したいと思います。


作出国:イギリス
作出社:ディクソン社
花色:サーモンピンク
樹高:1m
樹形:直立性

「ホープス アンド ドリームズ」と聞いたとき、私は、大輪でとても豪華なバラをイメージしていましたが、やってきたのはピンク一色で、とてもかわいい中輪の花でした。
オールドローズを思わせるような花形がとても美しく、花保ちが良いため、1輪の花が長く楽しめる中輪種です。
病気にも強い強健種で、株も非常にコンパクトのため、鉢植え栽培にも最適です。
初心者の方にも自信を持ってお勧めできる一品です。

他に、京成バラ園芸作出の人気品種「夢」と「希望」も、お勧めできる品種です。
  
夢(HT)            希望(HT)

100年に1度の不況は見方を変えれば、これから来る良い時代へのスタートでもあります。
この美しい「ホープス アンド ドリームズ」にあなたの夢と希望を乗せて育ててみませんか。

         

2008年11月28日

コスモス・・・・・しなやかに、強く、美しく

(チーフアドバイザー:村上)


強い!とにかく強い。
今年は雨が多かったせいで、薬剤散布していても周りの品種に黒星病が広がっていったにもかかわらず、病気知らずで青々と茂っていました。
さすがは無農薬栽培で成果を求められるADRを受賞しただけの実力です。
香りのある花はややアンティークな顔立ちで清楚、つやのある濃い緑の葉によく映えます。
枝と花首はしなやかで、そのままでは花がうつむいて葉の中に埋もれてしまいますから、トレリスやオベリスクになどに誘引して枝を持ち上げて花の高さを目線に近づけることが、花の魅力を引き出すコツです。
高台からしならせて垂らしても味わい深い仕立て方になりそうです。
エコロジーなガーデニングにお役立てできるバラがまたひとつ誕生です。

花径:8cm
伸長:1.5m
樹形:枝が斜め上に伸びては倒れこむ半ツル性シュラブ

         

2008年11月14日

新品種人気投票第1位「レモン&ジンジャー」

(バラ担当:大川原)


先日、ローズガーデン展示温室にて、バラ新品種人気投票が開催されました。
投票者も3,211名と数多くの方にご参加いただきました。
今回は、その中でも人気投票堂々の1位に輝いたバラ「レモン&ジンジャー」について紹介いたします。

新品種人気投票ランキングはこちらをクリック


作出国:アメリカ
作出社:ジャクソン&パーキンス
花弁数:55枚
花形:カップ咲き
樹形:直立性
芳香:中香

花はイングリッシュローズを思わせるような咲き方ですが、枝が直立で、上を向いて立ち上がる様は本当に見事です。
葉も照り葉で、耐病性もあり、樹勢も素晴らしく、甘い香りが魅力的なバラです。
花保ちも素晴らしく、実際に切花で楽しんだときも、深い緑色の葉がよりいっそう輝くようなクリームレモン色の花を引き立たせ、薄暗い部屋の中ほどくっきりと浮かび上がるように映えていました。切花として最適な品種ですので、ぜひ、利用してみてはいかがでしょうか。

         

2008年10月24日

銘女優誕生!ポンポネッラ

(チーフアドバイザー:村上)


秋の朝露が輝くポンポネッラの花に、今朝はしばし見とれました。
7cmほどの大きくは無いものの見ごたえのある花は、
抱え込むようなその花形に魅力をたたえていました。

●秋にもよく咲いてくれる
●美しい!(ここが大切)
●ツルのように伸ばしても、冬に短く切り戻しても使える

アンジェラと同じ生育の特徴、似たような花に見えますが、
実際に見ると、ポンポネッラのほうがとても豪華な印象を与えてくれます。

ガーデニングで幅広い要望にこたえてくれる、
使い勝手の良い丈夫なバラがまた増えてくれました。
何しろADRも受賞した地球に優しいバラです。

さあ、この美しい花を庭という舞台へどのように登場させますか?
わくわくしますね。

ポンポネッラは春にとりわけたくさん咲き、青りんごの香りも爽やかです。ぜひ、切花にいかがですか?
潤いのある生活にお役立てください。

品種名:ポンポネッラ
作出:コルデス
受賞:ADR(ドイツで無農薬栽培でも一定の生育をする品種が選ばれます。)
樹形:ツル(シュラブ系で返り咲き多い)

         

2008年10月10日

切花で大人気のバラ「カフェラテ」

(バラ担当:大川原)


今回、京成バラ園芸より20種類の新品種が発表されました。
アンティークタッチのバラを中心として、前回バラコラムでご紹介した希少価値の高いバラ「バビロンローズ」など、いろいろな品種をご紹介しています。
その中でも今回は、個性的でユニークなバラを多く作出しているオランダのバラ育種会社「デ・ルイータ社」から「カフェラテ」をご紹介いたします。


作出国:オランダ
作出会社:デ・ルイータ社
花径:13cm
芳香:中香

このバラは、エスプレッソにミルクを混ぜたカフェラテのイメージが、花色に強く現れているクラシカルな色合いのバラです。
独特な香りも魅力的で、スパイシーな甘さとティーの爽やかさが混在する、心が落ち着く素晴らしい香りになっています。
花保ちの良さもトップクラスで、枝がまっすぐに伸びるため切花としても長く楽しめる品種です。室内で見るカフェラテの色も素晴らしいので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、カフェ・オ・レはフランスで飲まれている濃く淹れたコーヒーにミルクをたっぷり入れた飲み物(コーヒー牛乳)のことで、カフェ・ラテはイタリアで飲まれている濃厚なエスプレッソに同量の温めて泡立ったミルクを入れた飲み物です。
最後に下の写真は、我が家で淹れたカフェ・ラテの写真です。
まさに、カフェラテの色合いがそのままのイメージで伝わってくる素晴らしいバラですね。

         

2008年10月03日

エリドゥ バビロン……底紅の天使!

(チーフアドバイザー:村上)


バラに少しでものめり込んだことがある方ならば、ついにこんな品種ができたのか!と喜んでいただけていると思います。花の中心に赤いブロッチを入れることは育種家の長年の夢でした。
バラに黄色が導入されたときしかり、バラはいくつかのブレイクスルーを経て今のような多種多様な品種ができてきました。ローズガーデンに植えられたバビロンシリーズを春から見続けて、バラの歴史にまた新しい1ページが加わるような品種群ができつつあることを実感いたしました。
ロサ ペルシカは赤いブロッチが入る原種とはいえ、比較的縁の遠い種類です。

(1) 小葉が1枚しかない:葉に白い粉がついて青みがかりきれいですが、バラに見えません
(2) 一季咲き:砂漠に生えているので日本で育てるには難物です
(3) 黄色の極小輪一重
(4) 枝は糸のように細い

このバラと現代バラを交配して一季咲きの品種はいくつか作られていますが、この原種との交配で種が採れること自体奇跡的で、さらにこれらの品種はほとんど滅多に実がつきません。
つまり2代目を作ることは無謀ともいえる所業といわざるを得ません。
しかし世界にはコツコツと無謀に挑む涙ぐましい育種家がいるのだと感動いたしました。
エリドゥは今回発表の3品種の中でも私イチオシの品種です。
原種と同じように比較すると……。

(1) 通常のバラと同じ5枚葉で照り葉
(2) 四季咲きで、通常のバラと変わらぬ育てやすさ
(3) かわいいピンクのぼかした覆輪に底紅のアクセント、赤いおしべのアクセサリー付中輪。
(4) しっかりと自立する小型シュラブ。フロリバンダとして使える。

この大きな転換点の源流をお庭で実感していただきたいと思います。


エリドゥ バビロン
花径:5cm
樹高:0.6m
微香


ところで、10月10日には大苗販売が始まる予定です。
販売一ヶ月前の京成バラ園の大苗畑を紹介します。
大輪四季咲き(HT)系は人の肩ほどの高さにまで生長し、下葉もしっかりとついています。
これだけ元気に育っていますので、いい大苗が期待できそうです。
今年も京成の大苗をご愛顧くださいますようお願いいたします。
      

         

2008年09月12日

ジャクソン&パーキンス社の新品種「シェア マジック」

(バラ担当:大川原)


ジャクソン&パーキンス社は、1872年、弁護士のパーキンス氏とチーズ製造業を引退したジャクソン氏の二人によって始められました。
当時はイチゴとラズベリーを販売する小さな農場でしたが、1882年にバラの育種が始まり、つるバラとフランスのバラの交配で出来た「ドロシー パーキンス」の育種に成功し、世界中にジャクソン&パーキンス社の名前を一躍有名にしました。
現在ではアメリカ最大規模のバラ会社として、豪華で個性的なバラを世界中に残しています。
今回は、そんなジャクソン&パーキンス社から発表された3種類の新品種の中から「シェア マジック」を紹介します。

私が初めて「シェア マジック」を見たのは、6月中旬の雨が降りそうな曇り空の日でした。
花の中心部の柔らかなオレンジ色が、外側の花弁に向かって濃いコーラルピンクに移り変わるのを見て、心を奪われしばらくその美しさに呆然と見とれていたのを思い出します。
また一方で、8月中旬の猛暑の中でもたくさんの花を付けていました。「これが6月に咲いていた花と同じシェア マジックなのか?」と思うほど外側の花びらが赤い珊瑚色に輝き、「見るたびに花色が変わるとても興味深いバラだなー」と感じました。
単に「色が変わっていく」バラならば他にもたくさんありますが、このバラの最も素晴らしいところは、違う一面を見せても花形を崩さずに、見事な完成度で「決まっている」事です。
花びらがとても肉厚で、花保ちも良く、切花として室内に飾ることにより、グラデーションが美しく表現できる品種ですので、ぜひお勧めします。
これから秋に向けて、どのような顔を見せてくれるか非常に楽しみなところですね。


作出国 :米国
作出会社 :ジャクソン&パーキンス
系統 :HT(四季咲き大輪系)
花色 :白地にコーラルピンクの覆輪
樹高 :1.5m
花の大きさ :10~12cm

なお今回、同じく「ジャクソン&パーキンス社」より、お酒の名前が付いた「ストロベリー ダイキリ」や、とてもさわやかな色合いの「レモン&ジンジャー」が仲間入りしました。こちらも合わせてよろしくお願いいたします。

  
ストロベリー ダイキリ           レモン&ジンジャー

                                

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