About バラコラム

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2012年11月30日

年に一度の大掃除!! つるバラの手入れの時期がやってきた!!

(バラ担当:大川原)


2012年も早いもので、残すところあと1ヶ月位になってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

師走(しわす)と言う言葉もあるように、この一ヶ月間は大変イベントが多い季節。

特に忘れていけないのは、年賀状の作成やお歳暮の手配など。

お年玉の準備も、かなり痛い出費に・・・・・・・

我が家では簡単なおせち料理を作るため、築地に買出しに行ったりとか・・・・

また、クリスマスや忘年会等の楽しいイベントもあれば、反対に、年末の大掃除に年越しの準備と大変なイベントも盛りだくさん。

そんなこんなで、一年の中で一番忙しい行事が、この12月に一度にやってきます。


そんな中、私にとって、とても楽しい仕事もやってきます。

それが、つるバラの大掃除です。

私は、バラの仕事の中で、つるバラを手入れする作業が一番大好きで、いつも店頭で寒さを忘れ、一人でニコニコしながら、つるバラの手入れを行っております。


ちなみに、京成バラ園芸では毎年12月より店頭で「つるバラ・まきまき・フェアー」なるものを開催しております。

この「つるバラ・まきまき・フェアー」も今年で3年目。

ちなみに、2010年には、このようなコラム

2011年には、こんなコラム


12月は、つるバラを手入れするのに最適な季節。

ぜひ、興味のある方は、京成バラ園芸のガーデンセンターに来てみませんか?

つるバラの面白さをレクチャーしますよ。

そんな訳で、来週より、つるバラについて色々な品種を紹介してまいります。

「えっ~~~!! 新品種の紹介がまだ終わっていないじゃないか!!」

と言う声が聞こえてきますが、こちらの2品種は日を改めて、発表させていただきます。


さて、来週のバラコラムは

次の3つの中からの1つだけ紹介いたします。


  

ピエール・ドゥ・ロンサール    ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール  ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール


どのバラが紹介されるのかは、来週のお楽しみ!!

         

2012年11月09日

最新品種紹介 コラム第七回目 「最強のペルシカ、今ここに、よみがえる」

(バラ担当:大川原)

皆さんは「ロサ・ペルシカ」と言うバラを知っていますか?

このバラは、中近東から中国のウルグアイにかけて生息する、とても貴重な野生種のバラです。

「ロサ・ペルシカ」の生育場所は、砂漠が広がる乾燥地帯。

そのバラは、年に一回しか咲かないバラで、1輪の花の寿命は1日、全体の開花期も10日間くらいで終わってしまう。

高温多湿に弱く、病気にもかかりやすい。

しかし、花は、とても美しく、鮮やかな黄色の一重の花に、燃えるような赤い瞳が輝く。

中近東らしい、とてもエキゾチックなバラです。


実は、この「ロサ・ペルシカ」

京成バラ園芸のローズ庭園で2度ほど植えられていたのをご存知ですか?

今から10数年前、ローズ庭園が完成し2~3年たった頃、池の周りのオールドローズがたくさん植えてある場所に植えました。

しかし、1回目は夏の蒸し暑さで枯れてしまいました。

ならばと、今度は日陰の場所に焦点を合わせ、オールドローズや大きい樹木の陰に植えたところ、日が当たらない場所で、うまく育たず夏の暑さで枯れてしまいました。


こんなに、日本の環境に合わない「ロサ・ペルシカ」ですが、毎年売り場で、必ず何人かの方に

「ロサ・ペルシカ」が欲しいのですが・・・

と言う声を耳にします。

残念ながら京成バラ園芸では、現在、「ロサ・ペルシカ」の販売はありません。


しかし、ここ近年、そんな「ロサ・ペルシカ」の遺伝子を引き継いだ、とても優秀なバラがついに誕生いたしました。

そのバラは、年に1回しか咲かなかった花が四季咲き性になり、高温多湿でも枯れることがなく、あの厄介な病気にも強くなり、花の中心の綺麗な瞳もそのまま残す。

まさに、この花こそが「ロサ・ペルシカ」の究極形態「バビロン・シリーズ」なのです。


  

  エリドゥ・バビロン     ストラボ・バビロン    バベル・バビロン


そして、今回紹介するバラが2012年秋に新しく発表した「ラルサ・バビロン」です。


      ラルサ・バビロン


私が「ラルサ・バビロン」の花を初めて見たのは「ノヴァーリス」同様、昨年の2011年10月のことでした。

その時の第一印象は今でもハッキリと頭に残っています。

「日の丸・・・・・・・。日本の国旗の日の丸みたいだ・・・・」

実は、そんな風に見えたのは、ある1つの理由がありました。

その年は、3月11日に東北地方を中心として大地震が起こり、大勢の方がお亡くなりになりました。

復興作業も中々進まず、事は大変な自体を招いている最中、各国の方々が手を差し伸べ、たくさんの人たちが日本を応援してくれました。

「がんばれニッポン!! がんばれ日本!!」

こんな言葉が世界中にあふれ、国民の絆が1つにまとまった、そんな年でした。

だからかも知れません。

「ラルサ・バビロン」が花型を日本の国旗の姿に変え、風になびかせながら

「がんばれ日本!! がんばれ日本!! がんばれ日本!!」

と応援してくれている声が聞こえたのです。

その瞬間、恥ずかしながら、ほんのりと涙が出てきて、周りの人たちにばれない様、慌ててシャツの袖で涙を拭ったのを覚えています。



純白の一重の花、その中心に一際目立つ、赤く輝く大きな瞳。

この「ラルサ・バビロン」は、耐病性は勿論、耐暑性にも抜群に強く、日本の猛暑でも樹性が弱くなることはありません。

四季を通じて、花が途切れることなく咲き続けるのも、非常に嬉しい限りです。

また、樹性がとてもコンパクトなため、鉢植え栽培にも向く品種です。


そんな「ラルサ・バビロン」を、ぜひ、間近で見て楽しんでみませんか。

悲しいときや落ち込んだときには、元気なエールを送ってもらえる。

そんなバラが目の前にあったらと思うと非常に嬉しい限りですね。

         

2012年10月26日

最新品種紹介 コラム第六回目 情熱的なスペインの踊り子「カリエンテ」

(バラ担当:大川原)

今からちょうど10年位前、私は、東京のあるデパートの中でバラの出張販売を行っておりました。


お客様「あのー・・・すいません。この、ミニバラは部屋の中で楽しめますか?(迷)」

大川原「部屋の中でミニバラですか・・・・・・1週間~10日位だったら何とかなるかなー」

お客様「ほんとですか?(嬉)」

大川原「ただし、花が終わったら、すぐに枝を半分ぐらいに切り戻し、一回り大きい鉢に植え替えて、ベランダで管理してくださいね。」

お客様「・・・・・・・・・・・・・・・・(困)」

大川原「あと、日当たりのよい所で、お水を切らさないように管理し、肥料もあげてくださいね」

お客様「えー・・・・そんなにめんどくさいの~・・・・じゃあ、いらないわ!!(怒)」

大川原「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


その時、私は、お客様がどのような環境でミニバラを育てるのかを考えず、自分の常識をただひたすら、お客様に押し付けていたような気がします。

「もし、自分が植物の知識がまったくない状態で、かわいいミニバラを部屋の中で育てたいと思った時に、このような対応をされたら、自分も買わなかっただろうなー」

そんな事を思いつつ、こういったお客様にも、どうやって、ミニバラを楽しんでもらえるのか、考えていた時、とある即売会で、偶然、ミニバラの生産者さんに会いました。

私は、その生産者さんと、しばらく話しこみ、ミニバラを作る楽しさや苦労話などを伺っている最中、ふと冒頭の接客のことを思い出しました。

その話を、ミニバラの生産者さんに話して見ると、思わぬ答えが返ってきたのです。


生産者「ミニバラは、大きな鉢に植えて、株を大きくすれば非常に育てやすくなるよね。」

大川原「たしかに」

生産者「しかし、価格を高くしなければいけないし、全体のバランスが可愛くなくなってしまうんだ。」

大川原「そのバランス加減が難しいのですね」

生産者「そうだよ。だから、小さく見せることにこだわっているんだよ。このミニバラは美しい盆栽をイメージしているからね」

大川原「盆栽ですか・・・・」

生産者「最近、都会ではマンション暮らしの人が増えてきてるでしょ」

大川原「そうですね。ベランダでお花を育てている人がとても多いですね」

生産者「しかし、ベランダで植物を管理するのは、とても難しいんだよ。特に水管理がね・・・」

生産者「だから、部屋の中で楽しめるよう、小さくて可愛い鉢に、バランスよく花をつけ、食卓に飾れるようにしたんだよ。しかも、切花を買うくらいの低価格でね」

大川原「えっ・・・。でも、それじゃミニバラがすぐにだめになってしまうのでは・・・」

生産者「その考えが、いけないと思うよ」

大川原「えっ・・・」

生産者「切花は汚くなったら捨てるでしょ。切花を買う感覚でお部屋の中に飾り、花が終わったらそのまま捨てる」

大川原「えっ・・・・・・・・・・」

生産者「だから、鉢も土も燃やしてダイオキシンの出ないものにこだわっているし、花保ちの長いミニバラを使えば、切花と同じ価格で、より長く楽しめることができるんだよ」


この発想の転換は、私にとって、あまりにも衝撃的なことでした。

近年、上記のミニバラは、園芸店やホームセンター等で数多く売られています。

そのようなミニバラをお庭やベランダで育てたいと思う気持ちは、お花が大好きな人であれば誰でも思うことと思います。

しかし、現状は、非常に大変なことが多く、枯らしてしまう事が多いのが、ほとんどです。

ミニバラは四季咲き性が高いため、成長の期間が短く、すぐに花を付けてしまうのです。
そのため、草丈が大きくなれず、日照不足に陥ったり、また、樹性が弱いにもかかわらず、たくさんの花を付けてしまう事がストレスになり、よって、とても育てにくくなるのです。


しかし、そんなミニバラの世界も、ここ数年で大きく変わろうとしています。


昨年発表された病気に強い最強のミニバラ達

 

     ツベルゲンフェー’09        ファースト・イン・プレッション


今回、新商品として発表された「カリエンテ」

         カリエンテ


いずれも、病気に強いミニバラたちです。


今回は、2012年秋に発表したばかりのカリエンテについて語っていきたいと思います。

この、カリエンテをはじめて見た時に、なんとも表現できない綺麗な花形と、とても美しい、燃えるような赤いビロード色に心を奪われたのを覚えています。

その花が同じ位置に高さをそろえ、ビッシリと咲く様は、「バラの女王」とも呼べるくらい気高く高貴なイメージです。

蕾の姿から、花が咲き始めてくるにつれ、とても優雅に、まるでダンスでも踊っているかのような立ち振る舞い・・・・本当に美しいの一言です。

そう思い、時を立つのも忘れ、しばらく、このバラを眺めていると、情熱的に、熱く舞い踊るスペインの踊り子が、バラを口にくわえて華麗に踊っている光景が見えてきました。


「深緑の美しい葉」、「赤く輝く美しい枝」、「スマートな蕾」

この3つの調和がとれたステージで踊る「カリエンテ」

舞姿は、本当に美しく、いつまでも楽しんで見続ける事が出来る、そんなバラです。

また、花が終わりかけの頃には、赤い花が赤紫に変わり、花びらの先端がとがっていく様子も見所の1つです。

これほどに、造形美が深い、燃えるように美しく舞い踊るミニバラは他にありません。

ぜひ、皆さんも、「カリエンテ」の美しい舞姿を楽しんで見ませんか。

あまりの美しさに魅了されること間違いありませんよ。

         

2012年10月19日

最新品種紹介 コラム第五回目 待望の青いつるバラ「レイニー・ブルー」

(バラ担当:大川原)

お客様「すいません・・・あのー・・・ 青い つるバラが欲しいんですけど・・・・」

この言葉に、私は、いつもドキッとさせられます。

京成バラ園芸では、ここ数年、青紫の「ペレニアル・ブルー」、「マジェンタ・スカイ」そして、昨年には、待望のつるバラ「ソニャドール」が新規参戦し、青紫のつるバラはとても充実してまいりました。

しかし、これに対し、薄い青色は「つるブルー・バユー」の1つのみ。


つるバラの青紫代表

    
 ペレニアル・ブルー    マジェンタ・スカイ      ソニャドール


つるバラの薄い青色代表

    つるブルー・バユー


「他の色のつるバラには選択肢が多いのに・・・・薄い青色のつるバラをもっと充実させたい・・・・」

この事は、常日頃からずーっと考えてきた大きな悩みでした。

しかし、そんな薄い青バラの中に2012年の秋、ついに、ニューフェイスが誕生したのです。

そのバラの名は「レイニー・ブルー」。


    レイニー・ブルー


今回、2012年の新品種の中で、私が最もお勧めしたい最高の一品です。

私がはじめて、このバラを見たときは、まさにカタログに掲載している写真の光景でした。

「こんなつるバラは、今までに見たことがない・・・・」

このバラを見た瞬間、あまりの美しさに、しばらくの間「レイニー・ブルー」の前で感動のあまり身動きができませんでした。

「今まで、こんなに素晴らしい つるバラがあっただろうか?」

「レイニー・ブルー」が咲いている期間は、庭園に行って、毎日このバラを眺めていました。

まだ、植えたばかりで、とても小さく、花数がとても少ない状態でしたが、それにもかかわらず、屈んで下から見上げると、「バラの雨が降っているかのような」まさに絶景が、そこにありました。


そんなバラを眺めつつ、ふと「月夜の明るい夜に見上げたら・・・・・」などと考え、夜中にバラを見に行ったときの事でした。

真夜中に見た「レイニー・ブルー」は、青色の花が月明かりに照らされて「ふんわり」とした幻想的な姿で浮いていました。

さらに、夜のレイニー・ブルーを下から屈んで見上げると、たくさんの花が青白く輝き、とても感動したのを今でもハッキリと覚えています。


「なぜ、花がこんなにも目立って見えるのだろうか?」
そう思い、このバラを「じっくり」と見てみると、普通のバラとは違うことがわかります。

それは、「あまりにも小さくて可愛い葉」と「とても、か細い花首」でした。

この小さい葉が、花の存在を大きく浮き立たせ、か細くうな垂れる花首が、花のシャワーを演出します。

この2つがうまく重なり、この「レイニー・ブルー」という一つのバラをつくりあげたのです。

しかも、病気に強く育てやすいとなれば、言うことはありません。


私は、まだ、雨の中で満開の「レイニー・ブルー」を見たことがありません。

きっと、晴れた日とは違った別の一面を見せてくれる事でしょう。

来年が非常に待ちどおしい、今日この頃です。

         

2012年10月12日

最新品種紹介 コラム第四回目 アプリコット対決 3番勝負! 「アプリコット・キャンディ」 vs 「杏奈」

(バラ担当:大川原)

「えっ!! あんず飴???? あっ!!・・・・アプリコット・キャンディか!!」

これはネタではありません。実話です。
私がアプリコット・キャンディの名前をはじめて聞いたとき、耳ではアプリコット・キャンディと聞こえていたのに、なぜか、頭の中は完全にあんず飴の映像が・・・。

後日、その事をバラ仲間の知人に話したところ、「大川原さんだったらぜんぜん問題ないんじゃないの。だって、いつも話していることと全然関係ないことを考えて頓珍漢(とんちんかん)な発言をするじゃない(笑)」と笑われてしまいました。

私は、縁日で売っている、あんず飴が大好きで、今でもお祭りで売っているときなどは、誘惑に負け、食べてしまうことがあります。
これが、また、たまに食べると涙が出るくらい美味しいんですよね。


さて、本題に戻りまして、今回のアプリコットカラーは「アプリコット・キャンディ」と「杏奈」の2品種。

どちらを選ぶか迷っている方も多いのではないでしょうか?

そんな訳で、今回のバラコラムは『アプリコット対決3番勝負』と言うタイトルでコラムを進めていきたいと思います。

私はできるだけ中立の立場で評価していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


まずは、選ぶポイントで一番重要な項目からスタート。


第一の勝負  「丈夫さ対決」

丈夫さにかけては、草丈が大きく育つアプリコット・キャンディが一歩リードでしょうか。

アプリコット・キャンディは半直立性で、とても樹性が強く、非常に病気に強い強健種です。枝の先端に、4~5輪の花を付け、中輪の中でもやや大きめの花を咲かせます。
特に黒星病やうどん粉病には、とても強く、10月5日の庭園では、病気の葉を一枚も確認できないほど立派に育っておりました。



もう一方の杏奈ですが、アプリコット・キャンディと比べると非常にコンパクトで、大きくならない分だけ多少なりとも病気はでます。

しかし、それには理由があります。

バラは芽が伸びてから花を咲かせるまでの距離が大きいほど、病気に強いバラが多いのが現状です。

しかし、杏奈は、芽が出始めてから、すぐに蕾を持ってしまう為、なかなか大きくならないバラなのです。

それだけ、四季咲き回数が多くなる為、花を咲かせるたびにストレスがかかりやすく、耐病性が若干おちることとなります。

よって、第一の勝負「丈夫さ対決」はアプリコット・キャンディに軍配をあげたいと思います。


勝者・・・・・「アプリコット・キャンディ


※ここで、ワンポイントアドバイス
一番勝負はアプリコット・キャンディに軍配があがりましたが、杏奈も非常に強いバラです。
大きな株になるアプリコット・キャンディは、お庭や花壇の後ろ側
小さくコンパクトにまとまる杏奈は、鉢植えや花壇の手前側
このような形で考えていただけると非常に分かりやすいですよ。


第二の勝負 「四季咲き性対決」

四季咲き性の良さは上記で説明したとおり杏奈に軍配があがります。
杏奈は小さな苗木の時から常に全力投球で花を咲かせ続けます。

杏奈の前で耳を澄ますと
「次の花は今が終わってから考えればいいのよ!! 今の花を全力で咲かせるわよ!!」
こんな声が聞こえてきました。

一方アプリコット・キャンディは非常に要領が良いバラです。
自分の力量を考え、計画的に花を咲かせるタイプです。
ですから、常に余力を残し、力の配分を考え、バランスよく花を咲かせます。
この、アプリコット・キャンディは、杏奈のように豪華に花を咲かせることはできませんが、あっちこっちに順番に花を咲かせる計画性のよさは、「私も見習わなければ」と思うぐらい優秀なバラです。

よって、第二の勝負「四季咲き性対決」は杏奈に軍配をあげたいと思います。


勝者・・・・・「杏奈(あんな)


第三の勝負 「美しさ対決」

いよいよ最後の対決です。
花の美しさはどちらがきれいかと言う質問ですが・・・・これは私にとって非常にむずかしい超難問です。

まずは、杏奈の説明から・・・・
杏奈は今回のカタログの表紙を飾るくらいビジュアルが美しい中輪種です。
とても細い花首に7~8㎝位の花をたくさんつけるため、花の存在感がとても大きく感じられる品種です。
カタログでは花びら22枚と控えめな数字でしたが、しっかりとした花の花弁を数えた際には40枚近くありました。



大きな花びらが幾重にも重なり、中心までぎっしりと詰まっているため、花が開いても花芯が見えにくいのが、花が長く楽しめる要因だと思います。

ここで皆さんに見てほしい写真があります。
この写真は、たくさんの造花の中に杏奈を一輪だけ混ぜてあります。



どこに安奈があるのかわかりましたか?
真ん中に一際オレンジ色に目立つ花が杏奈です。

最近の造花は本当に良くできており、近くで見ても生花に見間違うほど完成度が高く、下手な生花よりも、美しいものが多くなりました。
そんな完成度が高い造花の中でも、杏奈が一輪入ることにより、周りと喧嘩せずうまく解けあい、より一層、素晴らしい花束が完成していました。

このバラのご購入をお考えの方は、ぜひ、切花としても楽しんでみてください。
杏(あんず)色の明るいパワーで、薄暗いお部屋の中がとても明るくなりますよ。


さて、ここで、もう一方のアプリコット・キャンディについて説明いたします。
このアプリコット・キャンディは、蕾から花びらが開いていく様子が劇的に美しいバラです。

「もし、植物画家ルドゥーテが生きていたら、このアプリコット・キャンディをモデルとし描いてほしい」

そんな咲き方が、とても優雅で魅力的なバラです。

ただし、杏奈よりも少しだけ、花びらの一枚一枚が大きいため、花芯がすぐに見えてしまいます。
しかし、花びらの褪色(色があせること)が少なく、花びらが散る直前まできれいに楽しめます。

私には「アプリコット・キャンディ」と「杏奈」どちらが美しいか決められませんでした。
よって、この勝負3番目の結果は・・・・・・、引き分けと致します。


 

勝者・・・・・「引き分け」


どちらも素晴らしい良さがあり、それぞれに良いところが違います。
よって、今回の対決は一勝一敗一引き分けで幕を閉じたいと思います。


先日、庭園を散策中、ふと、アプリコット・キャンディの前で違和感を感じ立ち止まりました。
「あれっ・・・」と思い、その場所をよーく見てみると、そこには、とても綺麗な一重のアプリコット・キャンディが隅のほうでひっそりと咲いていました。

(主に花びらが20~30枚のバラの中には、力の弱い枝に一重で咲かせるバラを良く見つけることがあります。そう言った一重のバラは、八重咲きのバラとは趣の違う美しさを持っていて、それを観賞するのも、また、ひとつのバラ観賞の楽しみでもあります。)



八重とは違う趣で、その花の美しさに見とれ、しばらく見つめていました。

しかし、何かがいつもと違う様子。
花の中心をよーく見てください。
2羽のアプリコット・バードが花の蜜を吸いに来ているのがわかりますか?
今回はその中の1羽に写真を撮らせてもらいました。


大川原命名 「幸せのアプリコット・バード(別名 杏鳥)」


よく見るとすべてのアプリコット・キャンディの中心にいろいろな形のアプリコット・バードが居ますので、皆さんも探してみてはいかがでしょうか。
四葉のクローバーを見つけたときみたいに、何か良いことがありそうな、とてもうれしい気持ちになってきますよ。

今回はアプリコット・キャンディの紹介のはずだったのですが、同じアプリコット仲間の杏奈も便乗で紹介させていただきました。

次回は何の新品種でしょうか?
お楽しみに!!

         

2012年10月05日

最新品種紹介 コラム第三回目 オリュンポス12神 第2の女神 「アルテミス」

(バラ担当:大川原)

私が会社に入社した頃、バラの育種に詳しい上司からこんなことを言われました。


上司「カッティング・ローズ(切花品種)には素晴らしい白バラはたくさんあるが、ガーデン・ローズ(戸外で咲かせるバラ)に優秀な白バラがほとんどないのはなぜだか知っているかい?」

大川原「・・・・・???えーと。もしかして、花びらの問題でしょうか?」

上司「よく解かっているね。バラの花びらは、とても繊細で、薄く、直射日光や風、または、雨などですぐに花びらが傷んでしまうんだ。」

上司「その中でも白バラは、特に花の傷みが激しくてね。ガーデン・ローズとして良いバラは本当に少ないんだよ。」

大川原「花の色によって、花びらの傷み方が違うのですか?」

上司「私も全部のバラを見たわけではないからハッキリとは言えないが、ピンク・オレンジ・イエローの系統は傷みが少ないのだが、白と赤黒は花弁がとても傷みやすいんだよ」

上司「特に白は、傷みやすいうえに、花弁にピンクのカビが目立つようにつくんだよ」

大川原「か・・・カビですか・・・・」

上司「そう、これが、そのカビだよ。」

そう言って、私の前にカビの出たバラを見せてくれました。


そのバラは、とても花が大きな白いバラで、なんともいえない素晴らしい香りがありました。

しかし、花びらには「ピンクのまだら模様のカビ」がビッシリとついており、とても綺麗とはいえないような状態でした。

その、育種に詳しい上司は

「雨風や直射日光が強く当たるところでも、花弁が傷まない白バラの育種は私にとっても夢だよ」

と言っていました。

これは、今から18年前の話ですが、私にとっては、白いバラを見るたびに、いつも、その会話のやりとりを思い出します。


しかし、そんなバラの世界も、ここ数年で大きく変わってきています。

近年、発表された白いバラは、花びらにできる「ピンクのまだら模様のカビ」がとても少ない品種が多くなりました。


2005年発表のつるバラ大輪「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール

 


2006年発表の四季咲き中輪「コスモス

 


2008年発表の四季咲き大輪「ヨハネパウロ2世

 


2009年発表の四季咲き大輪「ボレロ

 


いずれも、花びらにカビが出にくい優秀なバラたちです。


そして、今回、2012年の新品種の白いバラに抜擢されたのが「アルテミス」です。

 


このアルテミスは、前回紹介したバラ「ノヴァーリス」同様、白バラの最強健品種です。

冒頭で紹介した「ピンクのまだら模様のカビ」が非常に発生しにくく、とても病気に強い白バラです。


今年の春、京成バラ園の庭園で、お手洗いの横にひっそりと咲いているアルテミスに気づいた方はいたでしょうか?

バラの手前で大きくなったサルビア・ガラニチカの奥に埋もれ、日が当たらない悲惨な状態にあわされていたアルテミスでしたが、そんな悪環境の中でも、病気の葉はほとんど無く、とてもよい状態で育っていました。

 

枝は長く伸びますので、つるバラとしても使えますし、がっちりした太い幹枝のため、冬に短く切って、木バラとして楽しむことも可能なバラです。


私にとっては、京成バラ園で取り扱っているバラの中で、アルテミスに似た花がないことが、とても嬉しい限りです。

ぜひ、皆さんもこのバラの魅力あふれる表情を楽しんで育ててみてはいかがでしょうか。


最後に「女神アルテミス」について、お話いたします。

ギリシャ神話に登場するアルテミスは「月の女神」と呼ばれる一方で「狩猟の神」とも呼ばれていました。

現在、ルーブル美術館にあるアルテミス像は、鹿と一緒に歩みをそろえ、背中に矢を携え、矢を取ろうと背中に手を伸ばしている石像でした。

しかし、この像には、いくら探しても弓がありません。

「なぜ、背中の矢筒に矢を入れているのに弓がどこにもないのだろうか?」

これについて、さらに調べていくと、アルテミスは月の中でも三日月に関係が深い神と言う話も見つけました。

もしかしたら、女神アルテミスは三日月を弓にして矢を放ち、森の秩序を守っていた女神様だったのではないでしょうか。


アルテミスは京成バラ園芸ではギリシャ神話2人目の女神です。

※ちなみに1人目の女神は「アフロディーテ」となります。
(アフロディーテのバラコラムはこちらへ)

         

2012年09月28日

最新品種紹介 コラム第二回目  最強の青バラ登場  その名は「ノヴァーリス」

(バラ担当:大川原)


皆さんは「青い花」と言う小説を知っていますか?

その小説とは、主人公「ハインリッヒ」が、ある、「青い花」の夢を見たところから、

すべてが始まります。

その主人公は、「青い花」の中に、とても美しい少女の顔を見出し、恋焦がれてしまいます。

「ハインリッヒ」は、その少女の面影を求め、母や、知り合いの商人たちと供に各地を

巡りながら、旅をする物語です。

「ハインリッヒ」は、旅の道中で様々な人に出会い、いろいろな人生経験をつむことに

より、自ら、吟遊詩人を目指して成長して行く物語です。

しかし、この「青い花」の原作者「ノヴァーリス」は、小説の第2部を製作途中にして、

29歳と言う若さで、この世を去ってしまい、未完の作品となってしまいました。

今回は、そんな、主人公「ハインリッヒ」が夢見た「青い花」だったかもしれない

「ノヴァーリス」について紹介していきたいと思います。


 


私が「ノヴァーリス」の花を始めて見たのは、昨年の2011年10月のことでした。

その時の視察した内容文章がファイルの中に残っておりましたので紹介したいと思います。


新品種視察会の内容は・・・・


「ノヴァーリスの視察について」


今回見た視察のバラの中で、私が一番気に入った品種です。

ぜひ、ブルー系が弱いアンティーク・タッチの中で活躍してもらいたい、そんな品種です。

花弁が多いのに対し、最後まできっちり開く花形、シュラブ状に伸びるツルバラにも出来そうな樹形。

香りが感じられなかったのがとても残念ですが、生育に問題がない限りは、ぜひ、新品種として取り扱うべきバラだと思います。

ヨーロッパでは、ブルー系の品種改良については、あまり力を入れてないと聞きます。

しかし、日本人は、侍ブルーと言う言葉もあるくらい、青色には特別な思い入れがある人種です。

そういったところでも、この品種は、日本人向きのバラといっても良いくらいだと、私は思います。


視察会のときに書きとめたメモは以上となります。


そのときに見たノヴァーリスの印象が、頭の中に強く残っており「このバラを絶対に商品化し、青バラは弱く儚いと言うイメージを覆したい!!」と思いだけが膨らんでいました。

(後から聞いた話ですが、ノヴァーリスは、内部でも評判が高く、視察の段階で何事も無ければ、新品種として販売することが決まっていたそうです。)

そんなノヴァーリスが見事に販売する事が決まり、新品種として、カタログに掲載されることとなりました。


ここで、私なりにもう一度ノヴァーリスと真剣に向き合い、感じたことを説明していきたいと思います。

この花の最大の魅力は素晴らしいラベンダーの花色と花形の斬新さにあります。

少しうつむき加減に咲かせる花形は、フリル咲よりも、より、インパクトのある咲き方に誰もが驚くことと思います。

「なんで、こんなに斬新でインパクトの強い花形なんだろうか?」

じっくりと観察していると、ある点が他のバラと違うことに気が付きました。

ここにノヴァーリスの花びらのアップ写真があります。



この花びらは、他のバラには無い実に面白い花びらの形をしています。


先端にとがった突起の花びらと、突起のない丸い花びらが折り重なりなんともいえない味わい深い花をかもし出します。

しかも、花びらの付き方がとてもランダムなために、個々の花形が「個性を持っている顔」の様に咲いてくれ、とても嬉しくなりました。


このノヴァーリスは、大川原の目には「青バラの最高峰の最強品種」と言っても言い過ぎではないバラに思えます。

病害虫にとても強く、耐寒性も抜群で、花保ちも非常に良く切花としても最良の品種です。

株立ちが垂直に延びる様は、京の舞妓さんを思わせる凜とした立ち姿でした。



「青いバラ」は世界中のバラ育種家にとって、また、バラ愛好家にとって、永遠に追い続ける夢のバラです。

しかし、「青いバラ」が完成したからと言って、プロや玄人にしか育てられなければ、私たち園芸愛好家にとってはほとんど意味がありません。

そういった意味でも、この「ノヴァーリス」誕生は、これからの「青いバラ」に夢と希望与え、大きな一歩として新しい世界を作り出してくれる。

そんなバラなのではないでしょうか。


◆「ノヴァーリス」のご購入は、こちらからからどうぞ。

         

2012年09月21日

最新品種紹介 コラム第一回目「杏奈について研究開発部の武内に聞きました!!」

(バラ担当:大川原)

京成バラ園では2012年の秋に新しいバラを発表いたしました。

今回のニューフェイスのバラたちは、いずれ劣らぬ優秀なバラばかりで、どれを選んで

良いのか非常に悩むところです。

そんなバラたちを紹介するのが、このコーナーの目的です。

ここでは、私、大川原が、実際に思ったことや感じたことを最新品種紹介コラムとして

ニューフェイスのバラたちを最大限にアピールしていきたいと思います。

第一回目の今回は、京成バラ園作出の「杏奈」からスタートします。


 


私が、杏奈の名前を初めて耳にしたとき「とても、良い名前をもらったねー」と杏奈の前で一人つぶやいていたことを思い出します。

今となっては、アンナと言う名前は日本人に一般的な名前となってきましたが、私が子供の頃は「アンナ」と言えば、外国人の名前と言う印象が強くありました。

でも、現在では、日本人にとても馴染みが深い名前として呼ばれています。

アンナと言う名前を漢字変換したとき、色々な形で変換された漢字が出てきますが、杏奈と言う漢字はとても美しい漢字に見えました。

「なぜ、こんなに素晴らしい漢字に見えるのかな~?」

私の何でも調べたがる「何でも知りたい病」が発病し、色々と調べてみたくなりました。


まずは、杏奈の「杏」から調べてみたいと思います。

杏(あんず)は英語でアプリコットと言われ西洋の果物です。
梅やスモモの仲間ですが、酸味が少なく、強い甘みと桃の熟したような香りがあり、とても美味しいフルーツです。
ある地方では、杏は「太陽の果実」と言われ、太陽を体内に取り込むことにより明るく元気なパワーを分けてもらうと言われています。

もう一方の「奈」と言う言葉ですが、この言葉には実に面白い意味が分かりました。
「奈」はそもそも、祭礼(神社などの祭り)を意味し、「示」に「木」をくっつけた会意文字だそうです。
しかし、もう一方では、外国語を表現する際の音訳字としても使われています。


さてここで問題です。

この漢字は、誰もが知っている歴史上の人物を表している漢字です。読み仮名を答えてください。

奈破崙




正解はナポレオンです。

他に「奈落の底」と言うあまり良くない漢字にも使われている、この漢字ですが、これはサンスクリット語のnaraka(ならか)の音訳字だそうです。

たまたま発音が似ていた為に音訳字の当て字に使われた漢字となります。
「奈」の漢字には何の悪い意味はありません。

以下の事から「奈」と言う言葉はもともと祭礼に使うとても縁起の良い言葉ですし、その漢字に「太陽の果物」の「杏」を付けた「杏奈」は、とても良い名前のように思います。
しかも、西洋人の女性の名前のイメージがある私にとっては、良い意味で、ぐぐっときてしまいますね。


そういった意味でも、杏奈と言う名前は、太陽のように明るく、元気で、気品ある女の子をイメージし、私にとってとても美しい名前に思えたのが納得できました。

私、大川原も少しの間ではありますが、杏奈を観察しておりましたのでその感想を少しだけ書かせていただきます。


私が初めて見た杏奈は、植え付けて間もない苗木がたくさん花をつけている状態でした。

「こんなに小さい株なのに、なんで、こんなにいっぱい花をつけているの?」

これが、私が初めて杏奈を見たときの感想です。


「こんな小さな株のうちからこんなにもたくさんの花をつけるとは?・・・・」
「いったい、大きくなった株にはどれだけの花を付けるのだろうか」

杏奈の将来の姿がとても楽しみになってきて、一人で花壇の中でニヤニヤしていたのを思い出します。
(他の人から見たらものすごく気持ち悪い格好だったと思います)

早速、花を数輪切って切花にしたところ、棘が非常に少ないことと、花首が細い為、一輪挿しにしたとき、とても飾りやすいバラでした。

薄暗い玄関が杏奈の色でパァーと明るくなったことは言うまでもありません。

そういった意味でも杏奈は私にとって元気を与えてくれるバラですね。


ここで、前回、「快挙」や「結愛」また「花ぼんぼり」を紹介していただきました京成バラ園芸を代表する育種家、武内さんに登場していただき、杏奈の魅力や特徴について、大川原が用意した5つの質問で答えていただきます。



京成バラ園芸 研究開発部 武内 俊介


1 杏奈の特徴について教えてください。

花色は澄んだオレンジ色、一目で視線を奪われるバラです。
さらに日差しを浴びれば、その葉の美しさも格別です。
香りは決して強くはありませんが、フルーティーで爽やかな香りを感じることができます。


2 杏奈の最大の魅力を教えてください。

最大の魅力は、花の色と容です。
思わず二度見してしまう美しさです。


3 杏奈を育てるときに注意することはありますか?

特に注意することはありませんが、比較的コンパクトに生育するので、鉢でもお庭でも
育てられる扱いやすい品種です。


4 杏奈を女性にたとえるとどんな性格ですか?

明るくて笑顔の素敵な周りの人を元気にしてくれる、そんなイメージでしょうか。


5 杏奈を通して皆さんに伝えたいことはありますか?

ビタミンカラーなどといわれることもありますが、「杏奈」の花色はかんきつ類をイメージするようなまさにビタミンカラー、見る人を元気にする色です。このバラに触れることで、一人でも多くの人がはつらつとした気持ちになれたらいいなと思います。
育てて花を咲かせる楽しみはひとしお、ご近所の人も元気になること間違いなし、「杏奈」が公園などにたくさん植栽されたら・・・なんて想像するとわくわくします。


武内さんに聞いた内容は、以上となります。

杏奈の魅力が十分に伝わってくる心のこもった回答でしたね。

私的には4番の回答を楽しみにしていたのですが、さらっと流されてしまいました(笑)。

武内さん、今回もバラコラムにご出演いただきありがとうございました。
また色々と出演していただきたいと思っておりますのでそのときはよろしくお願いいたします。


さて、次回も新品種のバラを紹介させていただきます。

次は何のバラを紹介するかは、お楽しみにしていてください。

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2012年09月14日

バラのカタログがリニューアル♪♪♪

(バラ担当:大川原)

今回、バラのカタログがリニューアルされ、以前よりも見やすく、読みやすく、商品アイテムが増え、楽しい情報が満載の素晴らしいカタログができました。



大川原清光
京成バラ園ローズアドバイザー
プロフィールは こちら


今回のバラコラムは、そんなカタログの中からお勧めポイントをいくつかにピックアップして、私、大川原が見どころを紹介してまいります。

 ◆カタログのご購入はこちらからどうぞ。


まずは、第一のポイントから


チェック1
 分かりやすい記号が増え、内容も、とても見やすくなりました!

カタログの126ページを見てください。
バラの説明が一目でわかるための記号が今までよりもわかりやすくなっています。


       ※以前の記号                 ※今回の記号




このように記号を見ただけで解りやすくなりました。


チェック2
 友の会入会で代金引換手数料が無料!

今までは、商品を注文すると、代金引換手数料が商品箱1つにつき150~300円かかっていました。

それが、今回からは、友の会に入会することで代金引換手数料が無料になります。
商品が届いた際に、商品代と送料代だけをお支払いすることで、料金が、より安く購入しやすくなりました。


「友の会」入会は本当にお得なサービス盛りだくさんです。

店頭で販売されている
定価500円のカタログと
定価1000円のカレンダーが
入会中は毎年送られてくる他に、通販ポイントが2倍になったり、京成バラ園のお近くの方々は、ローズガーデンの年間パスポートが1000円引きになったりとお得なサービスが満載です。

ぜひ、この機会に「友の会」に入会してみてはいかがでしょうか。

◆「友の会」へのご入会は、こちらからどうぞ。


チェック3
 バラの特徴がさらに分かりやすくなりました!

今までは、つるバラを調べたいときには、
アンティークタッチのつるバラコーナーを調べた後
つるバラコーナーを調べ
最後に枝が長く伸びる修景バラをチェックすると、
3箇所の分かれたページをあっち、こっちと見なければなりませんでした。

しかし、今回のカタログからは、写真を見ていて「この写真のバラが欲しいな~」と思ったときは迷わずページの上の記号を見ることにより、バラの使用情報が一目で解るようになりました。

◎鉢・花壇・・・・・鉢植えや花壇で楽しむ木バラタイプ。

◎兼 用・・・・・・コンパクトなつるバラや大型の木バラになる半つるタイプ。

◎つる仕立て・・・立体的に大きく見せるつるバラタイプ。

あなたの欲しいバラが、どのタイプかが一目で分かるようになっていますので、バラを選ぶときの早見表としてご利用してください。


チェック4
 バラの色々な特集記事が盛りだくさん!

今までのカタログはバラの紹介がメインで、「こんなお得な使い方がありますよ」と言った情報が、あまり、掲載されていませんでした。

しかし、今回のカタログは、色々な情報が所々に隠れています。

例えば・・・・

→ 切花用品種として人気の高いアンティークタッチ特集(P14)

→ 鉢で育てやすいコンパクトなバラの特集(P16)

→ 低いフェンスでコンパクトに楽しめるこんもり茂らせるバラ(P82)

など、カタログの、あちこちのページに役に立つ特集記事が満載です。
ぜひ皆さんも色々な情報を見つけて、バラを選ぶポイントとして役立ててみてはいかがでしょうか。


チェック5
 バラに関連するコラボ商品掲載!

今回のカタログよりバラに関連するコラボ商品を多数掲載することとなりました。

例えば、53頁に薫乃と言う四季咲き中輪のバラが掲載されています。

このバラは、今までのバラの香りでは、味わった事がない素晴らしい香りを持っています。

その香りは、とても爽やかな芳香がふわっと広がり、心が軽くなり、最後に甘い香りが記憶を包み込みとても爽やかな気分になります。

私にとっては、この薫乃と言うバラは、アロマテラピーのバラとして、心が疲れたときによく利用しています。

そんな薫乃をモデルとし、今回、京成バラ園から初の化粧品を誕生させました。
この化粧品を、早速、私も試してみたところ(男ですが・・・)

「さすが、香りの分析のエキスパート蓬田 勝之氏が監修しただけあって、本当に素晴らしいフレグランスができたなー。香りも薫乃そのものの香りとほとんど変らないなぁ」
「しかも、残り香に、ほんのり香る甘い香りも、薫乃の香りとほとんど一緒だぁ」

この驚きを、ぜひ、皆さんも堪能してみてください。
本当に心安らぐ素晴らしい香りです。嫌な事があったときには、ぜひ試してみてください。とても心癒され、ストレスが徐々に消え去る魔法の香りです。
薫乃のバラと合わせて、超が付くほどお勧めします。

◆「薫乃」コスメシリーズのご購入は、こちらからどうぞ。


チェック6
 人気のあるブランドローズが大集合!

今回のカタログからは、他社のブランドで特に問い合わせの高かった人気ブランドを掲載いたしました。

イギリスからは、「デビット・オースチン・ロージズ」「ワーナー」

フランスからは、「デルバール」「ギヨー」「ドリュー」

日本からは、個人育種家も含む「河本 純子さん」「河合 伸志氏」「京阪園芸」

いずれも人気が高く問い合わせの多かったバラをピックアップ。

ぜひ、京成品種と合わせてご注文くださいませ。


チェック7
 バラに相性が良い植物たちを多数掲載!

京成バラ園 チーフガーデナーであり、NHK「趣味の園芸」講師の村上敏が、バラと相性の良い「クレマチス」や「早咲きの球根植物」または「宿根草」を取り揃えました。

いずれも、村上がこだわりぬいた植物ばかり。

ぜひ、皆さんもバラと相性の良いお花をバラと一緒に植えてみませんか?
お庭が一段とグレードアップすること間違いありませんよ。

◆村上おすすめの「クレマチス」「球根」「宿根草」のご購入は、こちらからどうぞ。


チェック8
 索引が見やすくなりました

京成バラ園のカタログの裏表紙を見てください。
調べたいページが一目瞭然で分かるようになっています。

調べたい商品のページが見やすい白抜きの数字で書いてありますので、商品検索の際には、ぜひ、ご利用ください。


チェック9
 バラの関連資材もリニューアル!!

バラを栽培する上で欠かせない、用土・肥料・薬剤・資材のカタログが別紙になって読みやすく、リニューアルいたしました。

このコーナーは、バラにこだわりを持った人たちのお勧めアイテムが満載となっています。

ここで、個人的な話になってしまいますが、私が、この時期に、特にお勧めしたいアイテムが、「用土・肥料・薬剤・資材カタログ」の12ページに掲載している「2way往復式噴霧器(1.7リットル)」です。

※画像は【1.2L】となっておりますが、【1.7L】となります。

この噴霧器は一度使うとあまりの快適さに、他の噴霧器が使えなくなる「病み付きになる噴霧器」です。

普通の噴霧器と違い、手に持つシャフトが押しても引いても薬液がものすごい勢いで噴射されるため、1.7リットルある薬液があっと言う間に使い切ってしまいます。

たとえ、部品が壊れても、壊れた部品のみを取り寄せることが出来るため、お財布に優しく経済的なところもすごく気に入っています。

暑い夏を通り越し、これから虫や病気がたくさん出る季節、皆さんも、ぜひ、この「病み付きになる噴霧器を体感してみませんか。薬剤散布がものすごく楽しくなってきますよ。

◆「2way往復式噴霧器」のご購入は、こちらからどうぞ。


この他にも紹介したい商品は、たくさんあるのですが、今回はバラのカタログのコラムなので、また、おいおいと、いろいろなバラやアイテムを紹介したいと思います。

今回はバラのカタログを紹介してまいりましたが、次回より新しく、新品種のバラの魅力を、私、大川原が見たこと感じたことを余す事無く紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

         

2012年05月18日

第2回目 何でも勝手にランキング!!「四季咲き性抜群のつるバラ ベスト3」

(コラム担当:大川原)

前回から始まりました新コーナー「何でも勝手にランキング!!」第2弾

さて、今回のお題目は

「四季咲き性抜群のつるバラ ベスト3」
です。

今回のランキング第1位は・・・・・・・

 第1位「サマー・メモリーズ」

私は、このバラの名前を聞いたときに「なぜ、夏の思い出なのかな?」と疑問を抱いた品種です。
その名前の由来の事実を確認できたのは、昨年の猛暑の8月上旬のことでした。
当園の「サマー・メモリーズ」の植えてある位置は、日当たりも悪く、バラの育つ環境条件はあまり良くないにもかかわらず、
ビックリするほど蕾を付けていました。
それを見た瞬間「夏の思い出と言うのはこういうことだったんだ!!」と1人で納得していました。

また、秋のバラの見頃のシーズンに「サマー・メモリーズ」に、ふと、目を向けると、たくさんの花を付け続けているのを見てまたビックリ「思わず出た一言がオータム・メモリーズだぁー」と1人でつぶやいていました。
これほど、春から秋にかけてたくさんの花を咲かせ続けるつるバラはなかなかありません。
ぜひ、皆様も、このビックリするくらいの四季咲き性を体感してみてください。


 第2位「サイレンス・イズ・ゴールデン」

このバラはとても驚かされたことが3つあります。

まず1つは名前の由来についてです。
「サイレンス・イズ・ゴールデン(沈黙は金なり)」
日本では、ことわざをバラの名前につけることは、まずないと思います。
もし、私が京成バラ園芸で作出されたバラに「時は金なり」などの名前をつけたなら、
会社に反対されるでしょう。
そう言った意味でも、とても凄いネーミングセンスに驚かされました。

もう1つは、花柄を摘んでも摘んでも、次の蕾があがってくる速度が速い、繰返し咲きの特性です。
花が終わったので花ガラを摘み取った後に、一ヶ月位で次から次へと蕾があがってくる様には本当に驚かされました。

そして、最後の1つは、驚くべき実付の多さにビックリです。
我が家にも「サイレンス・イズ・ゴールデン」が一鉢あるのですが、全く手入れをしていないため、花が終わった後もほったらかしになっていました。
気が付いたら緑色の大きなまん丸のローズ・ヒップ(バラの実)をたくさん付けていたので、そのまま秋まで放置したところ、10月頃に赤く輝く美しい丸い実をたくさんつけていました。
早速、花瓶に挿し1ヶ月近く美しい実を観賞していたのを覚えています。

とてもにぎやかな彩色に加え、花付き抜群、四季咲き性に優れ、美しい実も楽しめる上に、病気にも激しく強い。
こんな、素晴らしい品種は他にありません。ぜひ、皆様も1度育ててみてはいかがでしょう。

 第3「ローゼンドルフ・シュパリースホップ」


このバラは、私が、バラ担当を任命された際に、名前を覚えるのがとても苦労した一つです。
私はバラ担当を命じられた際、当社のカタログを3冊家に持ち帰り、
バラの切抜きを家中の壁に貼りまくり、覚えたものから剥がしていくと言う方法をとり、
覚えることにしていました。
もちろん、トイレの前には一番の覚えるのが苦手な品種を貼り付け、
3回以上唱えないと入れないようにしていたくらいです。
何かの呪文を唱えているようなバラ「ローゼンドルフ・シュパリースホップ」がありました。
このバラだけは何回覚えようとしても、なかなか頭に入らなかったのを覚えております。

このバラは、非常に四季咲き性が強く、春一番は勿論のこと、
夏も秋も常に花を咲かせ続ける性質を持ち合わせています。

最もビックリする点は、枝を横にせず、縦に垂直に這わせても、枝を短く切っても、
花付きが抜群に良いところです。
また、病気にも強く、あの厄介なアブラムシやダニもつきにくい品種です。

欠点があるとすれば、花を付けた後に、とても大きなローズヒップ
(あまり形の美しくないバラの実)がたくさん付いてしまいますので、
こまめに摘み取ってください。摘み取らないと次の花がなかなか咲いてくれませんよ。

春から秋まで、本当に何回も繰り返し良く咲く素晴らしい品種ですので、
是非、お庭のアクセントに使ってみてはいかがでしょうか。

最後に「ローゼンドルフ・シュパリースホップ」の簡単な覚え方をお教えしますので
参考にしてください。

ローゼン → ドイツ語でバラの意味

ドルフ  → ドイツ語で村の意味

シュパーリスホップ → ドイツのコルデス社がある村の地名

コルデス社の会社がある村「バラの村シュパーリスホップ」となります。

さて、次回のテーマは何でしょうか?

それでは、次回もお楽しみに!!

                                

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