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2013年10月11日

「ドイツ・ウィーク」開催!! 前編

(コラム担当:大川原)


京成バラ園芸では、10月18日(金)~10月27日(日)まで、


131011_rc06_01.JPG ドイツ・ウィーク 131011_rc06_01.JPG


と題し、ドイツのバラをクローズアップし、ドイツを丸ごと楽しんでしまおうというイベントを開催いたします。

さて、中身はと言うと・・・

京成バラ園芸が、古くから販売をさせていただいているバラ会社

 コルデス社 

 タンタウ社 

の100年にわたる歴史紹介の展示や、ドイツの雑貨や屋台が並ぶお店が出展いたします。

また、ドイツのバラに関する「塗り絵コンテスト」や「写真コンテスト」なども開催され、子供から大人まで楽しいイベント盛りだくさんです。

お店で開催される「オータムフェア」のチラシもドイツ色に染まり、楽しさ満点!



その一方、京成バラ園 ガーデンセンターでは、10月11日(金)より、

店頭で新品種の大苗の販売も行います。

今回、京成バラ園芸で新たに加わるドイツの新品種は4種類


「ゲーテ ローズ」 四季咲き大輪

 品種の詳細はこちら


「ジークフリート」 四季咲き大輪

 品種の詳細はこちら


「スウィート パローレ」 四季咲き大輪

 品種の詳細はこちら


「ウエディング ベルズ」 四季咲き大輪

 品種の詳細はこちら


いずれも、丈夫で強い強健種です!


この中で今回、最も強く紹介したい品種は、

タンタウ社 作出の「ゲーテ ローズ」


香りの強い四季咲き大輪です。

このバラとの出会いは、本当に衝撃的でした。


「目に焼きつくような、華やかで濃いピンク」


「とても存在感がある、大きく、そして、雄大な花」


「そして、最大の特徴は、とても濃厚なバラの香り」


初めてお会いした瞬間、あまりの完成度の高さに、とても感動した事は、今でも忘れることが出来ません。

この14種類の素晴らしい新品種勢の中でも、飛びぬけて衝撃的な出会いでした。

私は、このバラを見た瞬間、居ても立ってもいられず、担当者にことわりを得て、試験的に切花として家に持ち帰りました。

車にのせたとたん、車の中が甘いバラの香りで一杯に。

「これは、まさに、天然の芳香剤のようだ」

こんな事を感じながら、幸せな気分で自宅に帰りました。

そして、家に持ち帰った後、六畳一間の自分の部屋に飾ってみたのですが・・・

次の朝、起きて自分の部屋に入ってビックリです。

「部屋の中がバラの香りで溢れている・・・」

今までにも、このような経験は何度か体感したことはありますが、

たった一輪の花で、こんなに幸せな香りに包まれたことがありません。


この香りを、私なりに表現すると・・・・

「濃厚なバラの香り」 + 「とても、あま~~~~~~いバラの香り」

この2つの香りがバランスよく配合されているのです。

これ以上だとくどい、しかし、これ以下だと物足りない。

この間の、ちょうどよい条件が満たされて作り出されたのが「ゲーテ・ローズ」の香りだと思っています。

まさに、香りの芸術です。


また、目に焼きつくような鮮やかなピンクは、時間がたつにつれ、

渋みがかったロゼワインの様な色合いに変わっていく様は、とても美しく、大人びた妖艶な表情を見せてくれます。

私の家に飾った一輪の「ゲーテ・ローズ」は、花保ちは、それほど長くはありませんでしたが、花びらの散る瞬間まで、とてもドラマチックな美しさを観賞することができました。

これでいて、丈夫で強いバラなので、初めてバラを栽培する方にも、強くお勧めすることができますよ。


さて、今回は、ドイツの「タンタウ社」のバラ

「ゲーテ・ローズ」を紹介いたしましたが、次回は・・・・

もう1つのバラ会社「コルデス社」のバラの紹介です。

どんな風に紹介されるかは、次回のお楽しみと言う事で・・・・

         

2013年08月09日

バラ苗木 大川原方式 植え方マニュアル!!  鉢植え版(後編)

(コラム担当:大川原)


前回のコラムから、はや一週間。

皆様、材料の準備は出来ましたでしょうか?

暑い夏をふっとばし、テンション高く頑張りますよ。

それでは後半戦、スタート!!


=作業手順編=


◆◆ 植え替え準備 ◆◆


準備するもの:植木鉢、バラの培養土、土を入れる容器、土を入れるスコップ、元肥、バラの苗木

さて準備は出来ましたか?


まずは、前回用意したバラの培養土を、容器にあけ植え替えの準備を行います。

容器を準備することにより、袋の中から直接入れるよりも、作業効率は格段に早くなります。

もし、植え替えをたくさん行う方は、この土容器、絶対に欠かせないアイテムですよ。


◆◆ 植え替え作業 ◆◆


まずは、鉢の中に鉢底が隠れるくらい、軽く土を敷きます。

大川原流は、「鉢底石」も「鉢底アミ」も使用しません。

※ただし、鉢の底に「大きな穴」が開いている場合のみ、鉢底アミを使用。


次に「バイオゴールドセレクション」の元肥を土の中心に置きます。

分量
*8号鉢  100~200g位
10号鉢  200~300g位
12号鉢  300~400g位


鉢の中心に山が出来るように置きます。


中心の元肥を、絶対に崩さないように・・・・

鉢のフチから回すように土をかけ、元肥を培養土で固定する。



ここまでの「まとめ」(非常に重要!!)

ここで、一番重要なことは・・・・・

1.鉢底の土を薄くすること

2.鉢の中心に、山になる様に肥料を置くこと

3.肥料が中心から動かないように培養土で固定すること

4.必ず、紹介した土と肥料を使用すること
 ※製品により、最適な使用方法は異なります

これで、下こしらえは完了です。


さあ、植えてみよう!!


この準備が出来上がったら、苗木を準備し、ポットから外します。


次に、鉢のフチに、人差し指を当てて、苗を植える高さが第ニ関節までくるように土を少しずつ足しながら微調整をしていきます。

※このスペースは「ウォーター・スペース」と言って、非常に重要な空間となります。


高さが決まったら、バラの苗を「鉢の中心」にします。

苗の中心が動かないよう、手で固定しながら、少しずつ培養土を入れていきます。


この時に、「ウォーター・スペース」の高さ(人差し指の第ニ関節)が十分にとれているか確認し、培養土の増減で調整します。

あとは、底から流れるくらい、十分に水をあげてオシマイです。

これで完成。


どうです、非常に簡単ですよね。

さて、この「大川原方式 植え替え」

苗木が、どのように育っていくのかと言うと・・・・・


この小さい新苗が・・・・


約1ヶ月半でこんなに・・・・・


さらに、約2ヶ月半で、なんと・・・


昨年に植えた大苗よりも立派な株に!!


今年の春に、京成バラ園芸で取り扱っている色々な肥料を使い、様々な植え方を試してみた結果、この、「元肥」の肥料で、このやり方が、圧倒的に育ちがよかったのです。

あまりの育ち方の良さに、誰に見せても・・・・

「うそでしょ・・・・ こんなのありえない・・・・」

こんな言葉ばかりが、飛び交います。

この植え方は、全部で27通りの色々なバラの植え方で、ダントツに生育が良かった植え方です。

※2ヶ月半のバラは2013年5月18日に植えたものです。
※1ヵ月半のバラは2013年6月下旬頃に植えたものです。


なぜ、このように育ちが早くなったのかと言いますと・・・・

ポイントは根の伸び方にありました。

早速、根の伸び方をイラストで見てみましょう。

植えたバラの苗は、肥料を探しあちこちに「アンテナになる根」を伸ばします。

「アンテナになる根」が肥料を探し当てると、その場所に「多くの根」を伸ばし始めるのです。

当然、バラの根は「あっという間に(約3週間)」元肥をめがけて、物凄い勢いで鉢底にたどり着きます。

すると、根が伸びるのにあわせて、枝葉もガンガンと大きくなっていくのです。

しかも、元肥は一箇所に、まとめてあるため、長く効果が持続します。


とは言え、前回、元肥の説明で書いたように、元肥はいつか尽きるもの。

当然、追加の肥料が必要となってくるわけです。

その追加の肥料をやるのが、バラを植えつけて2~3週間たったあと。

鉢植えの場合は、春から秋まで毎月、定期的に肥料をあげ続けます。

当然、一番生育の良かった肥料はコレ!!


バイオ・ゴールド・セレクション 薔薇 …製品情報はこちら

8号鉢で毎月一握りぐらい、均等に肥料をのせるだけ。


ここで、この根をさらに伸ばすため、使用して欲しいビタミン剤が・・・・


V-RNA …製品情報はこちら

根の伸びを、さらに加速させる液体肥料です。


やり方は簡単!!

キャップ一杯の液肥を、2リットルの水に溶かすだけ。

ちなみに我が家では、毎月1日と15日に「月に2回」だけ、この作業を行います。


そして、もう1つ重要なことは、定期的な蕾摘み。

この作業を行うことで、木の育ち方が格段に違います。

葉が一枚でも多く残ることにより、光合成が盛んに行われるのです。

本当に蕾だけ・・・・

ちなみに、このやり方で蕾を摘み続けると、「本当のバラの形」が現れるのです。

上記のバラは「ノヴァーリス」

「直立性の形」が現れているのがハッキリとわかりますよね。


上記の様な植え方で、同じ日(5月18日)に「ボレロ」と「ヨハネ・パウロ2世」を植えてみました。

向かって左から、「ヨハネ・パウロ2世」「ノヴァーリス」「ボレロ」です。
(品種名をクリックすると、詳細ページへ移動します)


左のヨハネ・パウロ2世は「扇形の半直立型」

中央のノヴァーリスは「立ち姿の美しい直立性」

右のボレロは「まん丸型の横張り」


いずれも、バラ達が・・・・・


「私は、こんな感じで育ちたかったのよ~」


と言っている声が聞こえてきます。


また、冬の剪定は、この形に合わせた剪定をおこなうことで、本来の姿で伸び伸びと生育するのです。


この管理こそが・・・

「解からない事は、バラに聞く 管理術」


これから大苗の季節です。

欲しかった、あんな品種やこんな品種が手に入る季節。

この方法は、「大苗」にも当てはめることができますので、ぜひ、試して見てはいかがでしょうか。

         

2013年08月02日

バラ苗木 大川原方式 植え方マニュアル!!  鉢植え版(前編)

(コラム担当:大川原)

売り場でよく聞かれる質問の上位に、

「この苗木を買った場合、どうやって植え替えるの ?」

この質問は、売り場に出ると、必ずと言って良いほど、良く聞かれる質問です。

京成バラ園では、年間を通し、様々な用土や肥料、また園芸グッズを取り扱っています。

毎年、色々な新商品が出る園芸資材。

当然、新しモノ好きの大川原にとっては、こんな嬉しいことはありません。

「お客様に説明するために、自分で使ってみなくては・・・」

手を替え品を替え、また、色々な商品を組み合わせて楽しむ幸せは、小・中学校に行った夏休みの自由研究を思い出し、とても、ワクワクする至福のひとときです。

今まで、京成バラ園芸で販売している様々な肥料や用土を使い、形式や常識にとらわれない発想で、ありとあらゆる方法を、数限りなく試してみました。

今回は、その中で、最も生育の良かったバラの植え方をご紹介していきたいと思います。

まずは、植え替えをするための準備をするアイテムからの紹介です。


◆◆ 使用する材料 ◆◆


植木鉢

今回は、「リッチェル」のプラスチックで出来た鉢を使いますが、テラコッタでもかまいません。

最近のプラスチックの鉢はとても優秀なものが多く、

「プラスチック鉢だからダメ!!」

なんてことはありません。

むしろ、安価な素焼き鉢よりも、優秀なプラスチック鉢が沢山ありますよ。

中でも、私がお勧めするプラ鉢は、鉢底石を使わなくても土が落ちず、通気性が抜群に良いザル目構造。
また、下に空気の通り道が出来るので、ナメクジの住処にもなりにくい。本当にビックリです。


バラの苗木

バラの苗木は、お好きなものをお選びください。

よく、鉢植え向きとか、地植え向きとか、言われますが、大きくなる品種ほど、鉢植えで栽培することによりコンパクトにすることができますよ。

たとえば、一説には20m伸びると言われている「フランソワ・ジュランビル」

こんなバラでも、鉢植えで、根の伸びを制限させることにより、狭い空間でコンパクトに仕立てることが可能です。

ちなみに、京成バラ園芸では、

4月~6月までは新苗の販売時期(春の新苗)

10月~12月までは大苗の販売時期(秋の大苗)

となります。

参考までに

大苗と新苗は8号鉢で植え替えをお勧め

6号鉢に植えられているバラは10号鉢に植え替えることをお勧めします。

これから、大苗の季節、ぜひ、色々なバラを植える計画を立ててみてはいかがでしょうか。


バラの培養土

バラの専用培養土は色々出ていますが、私の一押しはコレ!!

…製品情報はこちら

下のほうに、シワがよった、私の笑顔が見えるでしょうか ?(笑)

余談ですが、この土を作っていただいた担当者の方には、本当に感謝をしております。

なぜならば、私のワガママを全部、快く引き受けてくれたんです。


大川原:「従来のバラの土の価格をそのままにして、土のグレードを上げてください」

土の担当者:「最大限に努力します」

1回目の試作品が出来たときには・・・

大川原:「この土は、粒子が細かすぎ、もう少し赤玉と鹿沼をふやせませんか?」

私のワガママで、何回も作りなおした、この用土。


完成品が出来た時、私は担当者の方にもう1つお願いをしました。

大川原:「袋のインクが、はげやすいのでなんとかなりませんか?」

土の担当者:「もう勘弁してくださいよ、大川原さん!!」

土の担当者:「重要なのは表ではないですよ!!」

大川原:「えっ・・・・・」

土の担当者:「中身ですよ、中身・・・・、いくらイケメンでも、中身が空っぽだと、女の子にもてませんよ!!」

こんな感じの会話があったとか、なかったとか・・・・

低価格で素晴らしい土の開発、本当にありがとうございました。

この場を借りてお礼を申し上げます。


バラの元肥

植物を植える上で一番重要となるのは、元肥です。

私は趣味で家庭菜園を行っているのですが、野菜を育てる上で一番大切なのは、植え付け前に行う「元肥」こそが一番重要だと思っております。

私が子供の頃は、油粕に骨粉、魚粕や鶏糞など、色々な配合で混ぜ合わせ、皆、試行錯誤を繰り返し、自分だけのオリジナル肥料を配合していたものです。

しかし、今は、わざわざ何種類の肥料を配合しなくても、単品で使えるものが多くなってきました。

今まで使ってきた肥料で、コレほど良い肥料に出会ったことはありません。

どの肥料よりも、植物の生育が格段に早いのです。

植物達は、初期成育の、体が小さい頃に病気や虫の被害にあうことで、生育がどんどんと遅れてきます。

その時、決め手になるのが初期成育を助けてくれる元肥なのです。

この元肥、一度使ったら手放せなくなる肥料です。

子供の頃から、色々な肥料を使ってきた私だから言えることかもしれません。

…製品情報はこちら


バラの追肥

いくら元肥をあげても、肥料はいつか尽きるもの。

その時、元肥がなくなったことを感じさせずに、ストレスなく食事を与える。

これが、追肥の役割です。

この肥料、一度使ったら、もう、他の肥料には戻れない。

それほど「完成度の高い肥料」なんです。

私が子供の頃から思っていた、まさに「理想の肥料」

実際にバラに使用してみると・・・・


新芽の伸びが速い

葉が肉厚になり、黒星病の発生が少なくなる

蕾の付く数が増える


何より驚いたのは・・・・・

何十年もたった「古い老木のバラ」から、新しい新芽がどんどん出てきて、枝の若返り(シュート更新)が盛んに行われるようになる。

こんな肥料は初めてです。

一度使えば、この肥料のよさが実感できますよ。

…製品情報はこちら


バラの液肥

人間の場合、かたよった食生活をおくっていると、ビタミンやミネラルが不足し、病気になり易い体になり、老化が早まるといわれています。

ですから、毎日、体に負担をかけない食生活が非常に重要となってきます。

一方、バラも、人間と同じ、かたよった食生活をすることにより、栄養失調になったりメタボになったりします。

「バラも人間も同じだなー」

私は常日頃より、こう考えている事が多いですね。

この肥料、人間にたとえるならば・・・・・


元肥は、授乳食

追肥は、毎日食べる食事

液肥は、食事で補えなかった栄養を補給する、サプリメント


今回お勧めするサプリメントがコレ!!


写真の左端の黒いパッケージは・・・

根・土壌集中活性液 バイタルV-RNA…製品情報はこちら

バラの初期成育の加速を早めてくれる素晴らしい液肥。

私は、苗木や小さいバラを育てるときには、この肥料を使います。

バラの初期成育の成長スピードが驚くほど早くなります。


写真の真ん中の赤いパッケージは・・・

液体補助肥料 ヴィコント064…製品情報はこちら

窒素の値が0と言う、花や実を中心に考えた肥料。

この肥料を、生育期にかけることで蕾や花の数がビックリするほど増える。

使ってみてビックリです。

ニ番目の花の大きさが、一番目とほとんど同じ大きさに!!

しかも、花の色が驚くほどしっかり出ます。


写真の右、カーキ色のパッケージは・・・

液体肥料 ヴィコント564…製品情報はこちら

生育を加速させるために使う肥料。

私は、バラの花が終わるタイミングで、必ずといっていいほど、この液肥を使用します。

効き目が一目瞭然です。

成長加速が驚くべき速さ。

私が管理している、つるバラなどは、1回目の花が咲き終わってから、たった2~3ヶ月でベーサルシュートが3~4m伸びてしまいました。

育ちが悪いバラには、ぜひ、試してもらいたい一品です。


その他の道具

今回、苗木を植えつけるにあたり、あったほうが良い道具の紹介です。


土をのせたり、混ぜたりする容器

この容器は、何て呼ぶのでしょうね。(笑)

昔は、ダンボールを使っていましたが、溝に土がはさまるし、すぐフニャフニャになって使いにくかった思い出が、とても懐かしく思える今日この頃です。

あとになって、鉢の丸くて大きい受け皿なども使いましたがこれもまた使いにくい・・・・

色々試して見た結果、最終的に、この四角い容器におちついています。

とっても、使いやすい、場所もとらない、溝が浅いのに、こぼれにくい。

こんな便利な園芸用品があるんですね(笑)


ジョロ/ジョウロ/如雨露

私が、最近、愛用しているジョウロです。

プラッスチックで出来たものは、年数が立ってくると色あせて汚くなってしまいます。

しかし、このジョウロは、使うたびに味が出てくるジョウロです。

このジョウロを、あと30年くらい使い続け・・・・

「このジョウロは、わしが、若いころから愛用しているジョウロじゃ~」

などといってみたいものですね(笑)


今回は前編と言う事で、ここまでの紹介です。

さて、来週のバラコラムは、このアイテムを使い、いかにバラを上手に植えていくかをご紹介いたします。

園芸暦37年の大川原がたどり着いた、究極のバラの植え方!!(笑)

名付けて「大川原式 バラ植え 改」 (!!???) 

皆様、道具を備えて、次週に待機していてくださいね。
 

         

2013年04月26日

第3回 何でも勝手にランキング!!「お勧めの四季咲き性 白バラ ベスト3」(大輪・中輪含む)

(コラム担当:大川原)


久々にやってまいりました。

大川原がお勧めする「何でも勝手にランキング!!ベスト3」第3弾

このコーナーは、大川原が勝手にタイトルを付け、その中で順位付けを行ってしまおうとするコーナーです。

ちなみに、審査基準とは・・・・

1 京成バラ園芸のカタログ販売品種であること

2 タイトルに従い、厳正に評価すること

3 大川原の個人的主観が入ること

と、私の独断と偏見でバラ達を評価するという、恐ろしいコーナーです(笑)。


さて、今回の第3回目のタイトルは

「お勧めの四季咲き性 白バラ ベスト3」(大輪・中輪含む)です。


それでは発表したいと思います。

今回の第1位は・・・・・・・


第1位 「ボレロ」

ボレロ(四季咲き中輪種) 


私が一番にお勧めしたいバラと言えば間違いなく、この「ボレロ」が堂々たる第1位です。

このバラは、毎年、私の評価を良い方向に変えてきた、本当に素晴らしいバラです。

花形は「オールド・ローズ」そのものの美しさを秘め、四季咲き性抜群。

耐病性にも強く、ほとんど病気にかからない。

また、うっとりとする様な素晴らしい芳香。

樹性もコンパクトで、お庭の狭い方でも手をやかない。

大川原風に言うのであれば・・・・・

「四季咲き性抜群 オールドローズ型 コンパクトタイプ 現代版」

とでも言うのでしょうか・・・・

とにかく、ほんとっ~~~うに、素晴らしい品種です(強く強調!!)。


第2位 「ヨハネ パウロ 2世」

ヨハネ パウロ 2世(四季咲き大輪種) 


「ボレロ」とは、まったく対照的な対抗馬が、この「ヨハネ パウロ 2世」となります。

この花に初めて出会ったのは、忘れもしない2011年4月26日、今から約2年前のことです。

ちょうど、この頃は「新苗」の販売を開始して間もない頃のことです。

新苗を補充しているときに、小さな苗木から、とても大きな花を咲かせている「ヨハネ パウロ 2世」に出会いました。

そのとき突然・・・・

「このバラを見本鉢にしてみよう!!」

なぜか唐突に、そう思いました。

8号鉢に植えて、しばらく管理をして見ていたところ・・・・

2回目の花も、3回目の花も、花びらの枚数や、花の大きさを変えず、成長しだしたのです。

「普通のバラは、1回目の花より2回目、2回目よりも3回目と、だんだんと花びらの枚数も減り、花の大きさも小さくなっていくのに・・・・」

この時から、私の「ヨハネ パウロ 2世」の評価が格段に上がっていったことは言うまでもありません。

この「ヨハネ パウロ 2世」は本当に、全てのバランスの調和が完璧なバラです。

自分の成長スピードに合わせバランスよく花を付ける様は、「お見事!!」の一言です。

これで、病気にも強く、大輪なのに花付も抜群、しかも、とても素晴らしい香りと、マイナス面が見つかりません。

また、花びらの枚数が多いため、切花にしても非常に長く楽しむことができました。
(大川原家では欠かせない切花です。)

剣弁高芯で優秀な大輪の白をお探しの方には、本当にお勧めの品種です。

決して期待を裏切らない優秀な白バラですよ。


第3位 「ブライダル・ティアラ」

ブライダル・ティアラ(四季咲き中輪種) 


「えっ・・・・!?」

このタイトルを見て、こう思った方は多いのではないでしょうか。

「このバラならば、銘花と言われた「アイスバーグ」の方が優秀なのでは・・・・」

アイスバーグ(四季咲き中輪種) 

こう思っている方も多いと思います。

たしかに「アイスバーグ」は、世界中のバラ愛好家だったら、誰もが認める優秀な白バラです。


しかし、私、大川原は、あえて、そこに切り込んでいくと言う暴挙に出ました。


見てください、この、「ブライダル・ティアラ」の花付の凄さ。

とても花付が良く、病気に強い超強健種です。

切花にしても花保ちが非常に良く、他のバラの切花と一緒に生けると、他のバラの存在感を最大限に引き出してくれます。

いわゆる、切花界の名脇役的な存在なのではないでしょうか。
(切花のカスミソウの様な存在かな?)

香りこそありませんが、切花に使用するため、枝を何回切っても次から次へと花芽をあげてくれるタフさはお見事と言うしかありません。

「ブライダル・ティアラ」とは、結婚式の際に花嫁が頭に飾る、とても綺麗な飾り物です。

花を一輪だけ、よーく見て見ると、金髪(金色の雄しべ)の美女が、とても美しい白い花びらの「ブライダル・ティアラ」をまっとっている姿に見えるのは私だけでしょうか・・・・


さて、次回のタイトルはなんでしょう。

次回をお楽しみに!!

         

2013年03月26日

鈴木省三(すずき せいぞう) 生誕100周年記念のバラが誕生 その名は「ミスター・ローズ」

(バラ担当:大川原)


私が京成バラ園芸に入社したのは、今から、ちょうど20年前のことです。

その頃の京成バラ園は、今の広い庭園とは違い、とても狭く、バラにあまり興味のない人であれば、簡単に一回りできてしまうほどの小さな見本園でした。

しかし、よくよく見て見ると、世界中で毎年発表される新しいバラはもちろんのこと、昔から人気の高いバラ、また、京成バラ園芸で作出したバラ達が、とても見やすく配置されており、バラの時期は、大勢のお客様で賑わう、とても楽しいバラ園でした。

当時の私は、会社の中にある独身寮に入っており、バラのシーズンが訪れるたびに、早起きをして、小さな庭園の中を、散策しておりました。


当時の見本庭園の全景写真


特に目を引いたバラが、つるバラの「ピエール・ドゥ・ロンサール」です。


当時のピエール・ドゥ・ロンサール 


入り口の近くで一面に咲き誇っている姿は、とても圧巻で、いまだに、その面影を忘れることが出来ません。


あるとき仕事が休みの日に、バラの小庭園を散策していると、とても体格の良い年配の男性が、拡声器を持ってバラ園の説明をしておりました。

私も参列して話を聞いてみる事に。

その内容とは・・・・・・・

「このバラは、他のバラとは違い、香りの質が、とても優秀ですね~(うっとりと香を嗜(たしな)みながら)

「このバラの最大の魅力は、この威風堂々たる花形です(バラに敬意をはらう様に)

「この色は、見る人を魅了する素晴らしいバラですねー(とても楽しそうに)

と色々なバラを説明していました。

そう、この方が、「ミスター・ローズ」と言われた鈴木省三(せいぞう)さんだったのです。
(この当時ちょうど80歳を迎えられた時でした)


鈴木省三 氏
写真提供/NPOバラ文化研究所


鈴木省三(せいぞう)さんは、とても楽しそうに感情をこめてバラの説明をしているため、周りで話を聞いている人たちもニコヤカに聞いているのを見て、心がホンワカとあたたかくなる、本当に楽しい講義でした。

この時代の園芸は、今の様に柔軟な感じではなく、もっと難しいイメージがありました。

「基本的なことを、しっかりと守り、こうしなければならない」

「ああしなければならない」

と、頑(かたく)な決まりごとが非常に多く、私はそんな園芸が大嫌いでした。

「基本を覚えることは重要だけど、園芸と言う楽しい趣味に、堅苦しい決まりをつけないで!!」

これは、私が、園芸の知識を見せびらかすように、自慢している偉い先生に必ず思うことでした。

しかし、鈴木省三(せいぞう)さんの講義は、その様な発言はまったくなく、

「楽しい」、「嬉しい」、「心が踊る」

こんなに楽しい講義は初めてでした。

講義が終わった頃には、周りの人たちも皆、穏やかな顔になっており、盛大な拍手が沸き起こっていました。講義が終わった後も鈴木さんはたくさんの人に囲まれ、いつまでも熱心に講義を続けていました。

その時の私は、鈴木省三(せいぞう)さんが、どんなにすごい方だったのか全然わかりませんでした。

今にして思えば、もっと、もっと、色々な事を聞いておけばよかったと日々、後悔しています。


さて、鈴木省三(せいぞう)さんが、どれだけ凄い人かと言うと・・・・・・

わずか、24歳で「とどろきばらえん」を設立。
(この当時はバラを平仮名で表記していたそうです)

このあと、日本は第二次世界大戦の戦火にまきこまれてしまいます。

しかし、その戦争の中でも約300種のバラを守り続けた凄い人でした。

時には、

「敵国の花を作るとはなにごとか!!」

と非難されたこともあったそうです。

その時、鈴木省三(せいぞう)さんは

「ばらは、もともと、東洋の花でもあるのに、おかしいよね!!」

と、心の憤(いきどお)りを感じていたそうです。

そして、戦争が終わりを迎えた頃から、わずか3年で、銀座で初めてのばら展を開きます。

その時は、大勢の人が毎日押し寄せてきて、とても大盛況だったそうです。

その後、46歳という若さで、京成バラ園芸の園芸研究所長に就任しています。

昭和58年には、ローマ国際コンクールで日本初の金賞を受賞し「ミスター・ローズ」の名を世界にとどろかせ、他にも数々のバラのコンクールで受賞をはたしています。

そんな、鈴木省三(せいぞう)さんが、生きていれば、今年の5月23日で100歳を迎える年齢でした。
(鈴木省三(せいぞう)さんは2000年1月20日にお亡くなりになりました)

そこで京成バラ園芸では、鈴木省三(せいぞう)さんの生誕100周年を記念して、「ミスター・ローズ」と命名したバラを発表することとなりました。


ミスター・ローズ 


私もまだ、実物のバラにはお目にかかってはいませんが、写真を初めて見たときには・・・・

「おおおっー  なんて綺麗なんだろう 日本人のバラのイメージにピッタリの素晴らしいバラだなー」

写真を見たときの第一印象です。

その写真を見せてもらった瞬間、あまりの美しさに鳥肌が立ったくらいです。

私の中で、またひとつ、京成バラ園芸に優秀なバラが誕生した嬉しい瞬間でした。


毎年、春は前年の秋に発表された新品種のバラの花を、実際に見ることができる季節です。

ぜひ、皆さんも、この春に行われる様々なお花のイベントに出かけてみませんか?

今年もどんな素晴らしいバラたちに出会えるか、非常に楽しみな今日この頃です。


◆京成バラ園のイベント最新情報はこちらのページでどうぞ!

  http://www.keiseirose.co.jp/garden/index.html

         

2013年03月01日

「アンナプルナありますか?」

(コラム担当:大川原)

それは、昨年の春、たしか、3月も半ばを迎えた頃でした。

お客様からの電話での問い合わせに

「アンナプルナはありますか?」

と言うお問い合わせがありました。

初めて聞くバラの名前に

「申し訳ありません。取り扱いがありません」

と答えました。

その時は「アンナプルナ」と言うバラは見たことも聞いたこともありませんでした。

京成バラ園芸では、自社のバラから、他社のバラまで数多くのバラを取り揃えているわけなのですが、それでも、毎年、見たことも、聞いたこともないバラの問い合わせが非常に多く、

その様な問い合わせがあるたびに

「世の中には、まだまだ、私があった事のないバラ達が沢山いるんだなー」

と、将来会えるかもしれないバラたちにワクワクと心が踊ります。


私は、自分が知らないバラの問い合わせには、必ずメモを取り、とことんまで調べないと気が済みません。

早速、手っ取り早いネットで調べて見ることに・・・・

検索結果で一番初めに出てきたのが、ネパールの中部に位置するヒラヤマ山脈に属する山。

世界でも10番目に標高が高いとされている山の検索結果でした。

その検索結果を見て、ひょっとして白いバラなのではと思い、バラに詳しい友人に電話をかけることに・・・・

その時の回答が


バラに詳しい友人「まだ、私も実物には会ってないけど、とにかく凄いバラらしいよ」

大川原「そんなに凄いバラなの?」

バラに詳しい友人「フランスの「ドリュ」と言う会社のバラらしいんだけどね・・・・」

大川原「ドリュ・・・・聞いたことがないなー(心の中で呟いた一言)」

バラに詳しい友人「私も、詳しくは知らないんだけども、その、「アンナプルナ」噂では、数々のコンテストで賞を何個も総なめにしているらしいよ」

大川原「えーーーーーーっ!! 欲しいーーーー!!」


この電話から数日後、バラに詳しい友人からメールが・・・・

話の内容が

「とある情報雑誌に「アンナプルナ」の事が詳しく載っているから調べて見てね」

と書いていました。

早速、その情報誌に書かれている「アンナプルナ」の代理店に確認することに・・・・

新苗ならば入手可能との事で、早速取り寄せる事となりました。

売り場に並ぶ「アンナプルナ」の新苗を見て、いても立ってもいられず早々と購入し、育ててみる事となりました。


アンナプルナ
作出国:フランス
作出会社:ドリュ
性質:四季咲き中輪
花径:8cm位
色:白
香り:中香~強香
コメント:各種コンクールで16個のメダルを受賞


新苗からの購入と言う事で、まずは8号鉢の栽培からスタートとなりました。

ご存知のとおり、新苗からバラを栽培するときには、バラの苗を少しでも大きくするために春一番から出てくる蕾を9月頃まで摘み続けなければいけません。

この「アンナプルナ」は通常のバラよりも四季咲き性が高く、驚くほど蕾を付けてくれました。

蕾を見つけては摘み取り、数週間すると、また次の蕾を付けるので、また摘み取る。

私はバラの作業の中でも、「新苗を大きくするために、摘み取る作業」が、とても、もどかしい作業だと思います。

「早く花を見たい・・・・・・」

「しかし、まだ、株が大きく育っていない・・・・・・」

「花を咲かせると成長が止まってしまう・・・・」

「花を、しっかり咲かせるためには、秋までに出来るだけ、大きくそだてなければ・・・・」

そんな思いが堂々巡りで、頭の中を駆けずります。

(四季咲きのバラは、花を咲かせると成長を止め、花や蕾を摘み取ると、次の花を咲かせようと成長をはじめます)

「新苗でバラを購入すると、四季咲き性のバラは、約半年位、花を見ないで管理する」

この作業が非常に大事なことは良くわかってはいるのですが・・・・・

「アンナプルナ」の新苗を育てていたときは、この半年間、私にとって、とても苦しく辛い日々でした。


そんな「アンナプルナ」は、とても暑い夏でも非常に元気で、低農薬にも関わらず、病気にも殆どかからないとても元気なバラでした。

4月から育てた「アンナプルナ」も9月には非常に立派な株となり、夏剪定を行うことに。

その時の夏剪定では、10月に咲く「アンナプルナ」の花を想像し、とても、嬉しい気持ちで「アンナプルナ」と会話をしていました。

「やっと、ここまで大きくなったね・・・・ 秋に、お会いできるのを楽しみにしているよ」

このとき「アンナプルナ」に語りかけた言葉です。


10月も半ばを向かえ、いよいよと、中輪にしては、やや大きめの花を咲かせたのです。

この一輪の花の感動は、とても、一言では言い表せない、とても素晴らしい純白の花が咲いたのです。

あまりの美しさにとても感動し、手持ちのスマートフォンでフランスのドリュ社がある方向を調べ、その方向に向かって

「ドリュ社の皆様  こんな素晴らしいバラとの出会いを感謝します」

と、頭を深々とさげました。


白いバラを初めて育てたい方は、ぜひ、このバラから始めてみませんか?

四季咲き性と耐病性の強さをもち、こんなにも、すばらしい香りを持ち合わせているバラはなかなかお目にかかれませんよ。

         

2013年02月08日

ようこそ!! バラの世界へ  ~Bienvenue dans le monde de roses~

(バラ担当:大川原)


最近、店頭でよく聞かれる質問の中に

「デルバール社のバラの中で一番お勧めのバラは何ですか?」

このような質問が非常に多くなっています。

この質問は、私にとって、とても酷な質問です。

なぜならば、デルバール社のバラは、とても個性的で、魅力的なバラばかり。

気になるバラ達が多すぎて・・・・・・・。

言い替えれば、食べ放題に行って、大好きな食べ物がたくさん並んでいる中で・・・・

「一番好きな食べ物を、一品しか食べられません!!」

と言われている状態です。


以前から、バラコラムで書いているのですが、私は大の絞り好きです。

特に、画家に捧げられた絞りのシリーズを見ると、たまらなく心が躍ります。

あの、美の巨匠「モネ」や「マチス」、「ピカソ」や「ゴーギャン」など、どのバラ達も魅力があふれるバラばかり。

特に「ポール・セザンヌ」は、たまらなく大好きで、この中でも特別扱いしている一品です。

 

       ポール・セザンヌ


また、我が家では「ピンク・インテーション」と「レッド・インテーション」を隣同士で植えており、花が咲くたびに花瓶に挿して楽しんでおります。
(この個性的な2品種を組み合わせ、花瓶に飾るとビックリするくらい綺麗ですよ)


絞りのバラ以外にも、お勧めのバラは沢山ありすぎて、いくら庭があっても

「全然足りないよ~」

と、ただ、嘆くばかりです。


ただ、そんな個性的で魅力あふれるバラの中でも、どれか、一品紹介しとくれといわれたら・・・・・

我が家のバラ畑の中でも、とびぬけて、芸術的な輝きを放つ偉大なる奇才

「ビアンヴニュ」

を紹介したいと思います。

 

         ビアンヴニュ


このバラとの出会いは、今からちょうど2年前、京成バラ園芸の売り場で大苗に付いている絵ラベルを見た所から始まります。

その時、あまりの個性的な魅力が光る花の写真に一目惚れをしてしまい、植える場所もないのについ、衝動買いで購入してしまいました。

早速、バラ畑に移し、牛糞や元肥をたくさん混ぜ込み、春を待つことに・・・・

春一番を迎え沢山の花を咲かせてくれたわけなのですが、私の期待とは裏腹に少しがっかりしたのを覚えています。

写真のような、花びらのフリルが少なく、形の悪いカップ咲きのピンクの花で咲いたのです。

しかし、その花は、香りがとても良く、私の大好きなうっとりする様な香りでした。

しかも、とても驚いたのは、咲き始めから2週間経ってもまったく花の形が変わらないところでした。

ピンクで咲いた花は「花びらに出来るまだら模様のカビ」も目立つことなく咲かせ続け、春の日差しの中で半月も変わらない花姿に、本当に驚きました。


病気には、とても強く、たとえ黒星病が付いたとしても、葉が落ちることなく成長を続け、夏も秋も、長い枝を伸ばしながら、ポツポツと花保ちの良い花をつけ続けてくれました。

そして、1年目の冬、大きく伸びたツルの枝を3mの太い真竹に絡め、昨年の春を迎えたときのことです。

春一番で咲いたときの「ビアンヴニュ」の衝撃は今でも忘れることができません。

花びらに細かく入った切れ込み、大きな花がビッシリと天高くそびえる様を見て、とても感動したのを覚えています。

そのバラは、どのバラよりも個性があふれる印象的な本当に素晴らしい花でした。


「バラの魅力は、一年見たぐらいでは本当にわからないものだなー」

このとき心に思った素直な感想です。


今回は、「ビアンヴニュ」を紹介しましたが、デルバール社のバラは、どれもこれも本当に個性的で、まだまだ紹介したいバラ達がたくさんいます。

※フレンチローズ販売ページ


ただいま、京成バラ園芸ガーデンセンターでは「ローズ&クリスマスローズフェア」を開催しております。

毎週、素晴らしいゲストを迎え、クリスマスローズやバラの魅力をお話していただく無料特別セミナーです。

そのイベントに合わせ、2月10日(日)には村田 高広さんによる無料セミナーが開催されます。


タイトルは「デルバール社のバラおすすめ品種」

フレンチローズの魅力や冬の管理、おすすめ品種をお話いただきます。

お時間のある方は、ぜひ、話を聞きに来て見ませんか。

新たなるバラ達との出会いを、探しに来てみませんか。

         

2013年01月25日

「寒い冬でも、店頭の売り場は世界中のバラ達で大賑わい!!」

(バラ担当:大川原)

現在、京成バラ園芸では「ローズ&クリスマスローズ」を開催しております。

毎週、素晴らしいゲストを迎え、クリスマスローズやバラの魅力をお話していただく無料特別セミナーです。

そのイベントに合わせ、京成バラ園芸の店頭売り場では、イングリッシュ・ローズやフレンチ・ローズ、また、国内の有名メーカーのバラ達が一同に集まり、売り場がとてもにぎやかな状態になっております。


そんな沢山のバラの中から、今回は、イギリスのバラ「イングリッシュ・ローズ」についてお勧めのバラを紹介したいとい思います。


イングリッシュ・ローズの取り扱い品種はこちら


これは、私が会社に入社して、初めてバラを担当した時(今から約17年位前)、とあるデパートで、バラの販売を任された時の事です。

先輩上司「イングリッシュ・ローズはとても人気が高いバラだから、お客さんから問い合わせが凄いよ。人気のある品種は全部把握しといてね」

これが、私がイングリッシュ・ローズを勉強するきっかけになったキーワードでした。

それまで私は、イングリッシュ・ローズと言うバラはなんとなく知っていたのですが、オールド・ローズを思わせるカップ咲きの花は、どの花を見ても同じ花に見えてしまい、非常に区別が難しいバラとして捕えていました。

その時、私が先輩上司に言った言葉とは・・・・

大川原「イングリッシュ・ローズは全体的に似たような雰囲気を持っていて、なんだか、とらえどころのないバラ達ですね」

先輩上司「うん。僕もそう思うよ。しかし、このイングリッシュ・ローズは、オールド・ローズの様な風貌を保ち、色彩のバリエーションがとても豊富なんだ」

大川原「言われてみれば、なんとなく、そんな感じがしますね」

先輩上司「そう、たとえば、この一番人気が高い「グラハム・トーマス」。このバラは、オールド・ローズのような花形だけど、こんな斬新な色のオールド・ローズはなかなか無いからね」

大川原「たしかに」

先輩上司「この豊富な色彩と、オールド・ローズを思わせる花形は、まったくい新しいタイプのバラ、現代によみがえったオールド・ローズ、言いかえれば、「新生型オールド・ローズ」といってもいいんじゃないかな」

大川原「そう思うと、だんだん楽しくなってきますね」

先輩上司「大川原君。イングリッシュ・ローズは、まだ育てたことがないだろ。ぜひ、この「グラハム・トーマス」を育ててみないか」

大川原「はい。頑張って育ててみます」

ここから、私と「グラハム・トーマス」の付合いが始まりました。

グラハム・トーマス 


早速、大苗を購入し、お庭に植えつけてみたところ、春にとても綺麗なカップ咲きの黄色い花をたくさん咲かせ、このバラの美しさに魅了されました。

しかし、一回目の花を咲かせ終わった6月の頃、地際からビックリするくらいの太い幹枝が強く伸びだし、隣のバラの生育場所を圧迫しだしたのです。

隣のバラを覆わんばかりに枝を伸ばし始めたので、慌てて枝を切ると、切った場所から強く反発するように、さらに太い枝を伸ばし始めました。

「この子は、ものすごい暴れん坊だな~」

これが、その時の素直な感想です。

その「グラハム・トーマス」は、とても強健で病気にも強く、夏もたくさんの花を咲かせてくれました。


そして、その年の秋も終わりを迎えた頃。

この出来事は今でもハッキリと昨日のように覚えています。

秋のグラハム・トーマスを観賞していたときに、1輪だけ、とても大きな花がありました。

他の花は12~13cm位の花でしたが、その1輪だけは17~18cmは、あろうかと思う位の大きな花でした。

その大きなカップ咲きの花が、強い芳香を保ちながら3週間ぐらい咲き続ける様を見て、とても感動したことを、16年たった今でも昨日のように思い出します。


そんな「グラハム・トーマス」も、発表されてから今年で30年を迎えます。


この、「グラハム・トーマス」は、つるバラのようにも仕立てることが出来るので、黄色いつるバラをお探しの方には強くお勧めしたい一品です。


私の中では、ピンクで一番お勧めのつるバラは「ピエール・ドゥ・ロンサール」です。

ピエール・ドゥ・ロンサール 


また、黄色のつるバラで一番お勧めの品種はと言われたら、間髪いれず「グラハム・トーマス」と答えます。

グラハム・トーマス 


本当に、お勧めな品種ですので、これを機に、ぜひ、この「グラハム・トーマス」を育ててみてはいかがでしょうか。

大きく伸びる枝も、鉢植え栽培(8~10号鉢位)にすることでコンパクトに管理ができますよ。

         

2012年12月21日

大苗物語 The Lord of the Long pot ~ロング・ポット苗までの長き道のり~

(バラ担当:大川原)

これは、今から約20数年前、私が、まだ会社に入社する前のお話です。

秋が終わりを告げ、肌寒さが身にしみる頃。

京成バラ園芸ガーデンセンターの売り場で、毎年この頃に行われる、ある恒例行事が行われていました。

その行事とは・・・・・・

ガーデンセンターの社員:「売り場のここから、ここまで深い溝を掘ってください」

パートのおじさん達:「あいよ!! わかったよ!!」

ガーデンセンターの社員:「ここから、ここまでは大輪・・・・ 次の列からは中輪・・・・」

鍬(くわ)やスコップを持ったパートのおじさん達は、物凄いスピードで深い溝を作っていきます。

その後から、女性のパートさんたちが大苗を手際よく種類ごとに並べ、その後、パワフルなパートのおじさんが土寄せをして行く。

そうなのです。

この作業こそが、当時、ロング・ポットのない時代、お店で大苗を売る陳列方法でした。


一方お客さんはと言うと・・・・

お客様:「すいませ~ん この大苗をください」(欲しい苗を指を差す)

従業員:「はい、こちらでよろしいですか」(大苗を地面から引き抜く)

お客様:「ありがとう」(泥だらけの大苗をレジに持っていく)

レジの従業員:「お会計は、○○○○円になります」(泥だらけの大苗を従業員が古新聞紙に巻き、買い物袋につめてお会計)

この話は、私が会社に入社した頃、先輩上司から良く聞かされた昔話です。

この話を聞くと、いつも私の頭の中で、昭和時代の全盛期の映画を思い出し、「こんなドキュメンタリー・ドラマを作ったら面白そうだなー」などと、たまにニヤニヤしております。


しかし、こんな事を今の人たちに言うと

「だったら、今の様に鉢に植えて販売すればよいではないか!!」

と言う声も聞こえてくると思います。

上記の方法は、大苗が販売される冬季限定の方法で、当然、春から秋までは普通に鉢で植えて販売をしていました。

しかし、冬の大苗については、バラが寒さのために休眠をしているため、根がむき出しの状態で販売しても枯れる事はありません。

鉢に植えてしまうと、価格が高くなってしまうため、お客様に少しでも安く商品を提供したいために、このような販売方法をとっていました。

私も小さい頃から園芸をしているのですが、今の時代と違い、上記の時代には現代のような壊れにくい高級な植木鉢はほとんどありませんでした。

苗を植えているビニールポットは、1年くらいで風化し、ボロボロと崩れ始め

プラスチック鉢は薄く、すぐ色あせ、割れやすく、土を入れた鉢を持つたびに割れまくり

焼き物の鉢にいたっては、盆栽に使用される素焼き鉢や駄温鉢が定番とされ、現代のようなおしゃれなテラコッタはほとんどない。


 

        素焼き鉢                駄温鉢

このような状態でした。

しかし、上記の様に裸苗を地面に直接植えて販売するには、それなりのリスクもありました。

それは、バラの根が乾きやすいために、早く地面や鉢に植えないと枯れやすくなると言う欠点です。

そのため、その当時に冒頭のような方法で苗を購入したお客様は、購入後、直ぐに鉢や地面に植えなおさなければいけませんでした。

「大苗の状態で長期保存ができ、気軽に持ち運びが出来て、価格を安く提供したい」

当時の担当者の思いが「根巻き」と言う手法をあみだしました。


           根巻き

(この方法は、ピートモスでバラの根を巻き、通気性の良いネットでピートモスが落ちないようにくるむ方法です。)

この方法は非常に画期的で、今まで出来なかった価格を安く下げ、持ち運びが便利で、長期保存が利くと言う事で、一気に広まりました。

しかし、この作業は、すべて手作業で行うため、人件費が今まで以上にかかるようになりました。

「裸苗の根を湿ったピートモスで上手に包み、ネットで覆った上からゴム紐のようなもので固定する」

私自身も作らせてもらった事があるのですが、とても大変な作業でした。

それも、これも、まだ世の中に細長いロング・ポットがなかったからなのです。


それから、まもなくして、今のような優秀なプラ鉢、「ロング・ポット」が誕生し、根巻きタイプは静かに影を潜めることとなりました。


       ロング・ポット苗


この、ロング・ポットの利点は・・・・・

※根が乾燥せず、鉢に植えた状態をキープ

※ロング・ポットのサイズが12cm(4号鉢)と小さいため低価格を実現(6号鉢と比べると値段が断然お買い得)

※ポット(鉢)が小さいのでたくさん買っても送料が安い

など、嬉しい事がもりだくさんです。


ガーデンセンターでロング・ポット苗を販売する際に、お客様よりこのような事をよく聞かれます。

「この苗は、いつまで、このままの状態で置いて置けますか?」

その質問に対し、私はいつも、こう答えています。

「基本的には、すぐに植え替えをして欲しいのですが、10月に購入した大苗でも、定期的に水をあげれば春までそのままでもいけますよ」

「このロング・ポット苗は、小さな鉢に植えた状態ですので、植え場所が決まるまではこの状態で水をあげ続けてください」

実際に、こちらの写真は、10月のロング・ポット苗を翌年の4月まで放置した状態の根が回った写真です。


       大苗の根が回った写真

鉢が小さい分だけ多少育ちが悪いですが、6ヶ月間、大苗で放置した状態でも力強く根を張らしておりました。


現在、通信販売やインターネットでは、人気品種の大苗を「ロング・ポット」に鉢上げし、絶賛販売中です。

ぜひ、この機会をお見逃しなく利用してみてはいかがでしょうか。


また、どんな商品を購入してよいか、わからない方には、京成バラ園芸のガーデンセンターで、毎日、無料園芸相談も行っております。

お時間は、夕方4時30分から5時までの30分間と大変短い時間ではありますが、土日祭日も毎日行っておりますので(注)、お気軽にお電話いただければと思います。

電話番号は 047-459-3347

「今まで購入したかったけど、カタログの情報だけでは・・・・・」

とお悩みの方は、ぜひ、ご一報ください。

注)12月31日(大晦日)、1月1日(元旦)の2日間はお休みとさせていただきますので、ご了承ください。

         

2012年12月14日

優秀な大輪の白いつるバラを探している方に「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」

(コラム担当:大川原)

以前、売り場でこのようなことがありました。

お客様「あの~ すいません」

大川原「はい、いらっしゃいませ」

お客様ブラウン・ピエール・ドゥ・ロンサールが欲しいんですけど」

大川原「・・・・・!! はいブラン・ピエールですね こちらになります」

お客様「・・・・・??? 白じゃなくて、ブラウンよ・・・」

大川原「・・・・・あっ!! 申し訳ありません。ブランはフランス語で白という意味で、英語のブラウンとは違うんですよ」

お客様「そうなんだー、白なんだ~、茶色のピエールだと思って喜んでいたのに・・・・・英語だのフランス語だのまぎらわしいわね」

大川原「そうですよね・・・・・私も、そう思います」

結局、そのお客様は、私も大好きな「バター・スコッチ」を買っていかれました。

      バター・スコッチ


バラは世界中で販売されているのですが、国が違うと、当然、色の表現の呼び方に違いが出てきます。

ここで、白色は世界でどんな表現で呼ばれているのか気になって調べてみたので、ご紹介いたします。


日本語 白

英語 white ホワイト

フランス語 blanc ブラン

イタリア語 bianco ビアンコ

ドイツ語 Weiß ヴァイス

スペイン語 blanco ブランコ

ポルトガル語 branco ブランコ

オランダ語 wit ウィットゥ

ラテン語 albus アルブス

ロシア語 ビエールイ

ギリシャ語 レウコン

アラビア語 アブヤド

中国語 パイ

韓国語 ヒン

アラビア語 アブヤド

(もし、発音やスペルに間違いがあったら、すいません。)


この様に、国が違えば色の表現も違ってきますので、同じ色でもバラの名前が違ってくるのです。

今回は、そんな、優しい女性のイメージにぴったりのバラ「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」についてご紹介したいと思います。

ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール


「ピエール・ドゥ・ロンサールの白が咲いているから見ておけよ!!」

こんな話を聞いたのは、2006年の春のことでした。

「あの、素晴らしいピエール・ドゥ・ロンサールに白が・・・・・」

その話を聞いた途端、いてもたってもいられず、デジタルカメラを片手に、現場に直行したのを覚えています。

そのバラは、まだ咲き始めたばかりか中心のピンク色がはっきりとしており、とても白とは言えない状態でした。

私の第一印象は

「とても優しい色合いのピエール・ドゥ・ロンサールだね」

初めて見たときにブラン・ピエール・ドゥ・ロンサールに語りかけた言葉です。

そのバラは、中心に濃いピンクが目立つ本家の「ピエール・ドゥ・ロンサール」とは違い、とても優しいソフト・ピンクが前面に感じられる、とても、おだやかなタイプのバラでした。


しかし、ここで一つ疑問が・・・・

白と呼ぶには、とても微妙な色合い、それこそ、吉野桜を見ているような柔らかいピンク色で、

「これは、白と呼んでいいのかなぁ~  色の表現的に間違っていないかなー」

と、その時は、考えがマイナス思考にいってしまいました。


それから、現場で忙しい時期が続き、約1週間が過ぎたときのことでした。

ふと、ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサールを思い出し、もう一度花を見に行った時のことです。

そこにあった花は、咲き始めのイメージとは、まったく違った、とてもきれいな白い花が一面にあふれていました。

現場を見たその瞬間、驚きと感動が同時にやってきて、頭の中がプチパニックになったことを思い出します。

その花形は「さすが枝変わり!!」と言うぐらい本家とまったく同じ容姿を持ち合わせ、花付も抜群。

白花には特に付きやすい病気「ピンクのまだら模様のカビ」も非常にも強く、とても丈夫で育てやすいのも魅力の1つです。

そして、花弁質が強く、どんなに雨が降っても、最後まで、きっちりと花が開く優秀さには「天晴れ」の一言です。


実は、このバラの面白いエピソードが、もう1つありますので、この場を借りて紹介したいと思います。

このバラが京成バラ園で発表されたのが2007年の秋のことです。

このバラが発表されるちょうど1年前(2006年秋)私がこのバラをはじめてみた年に、世界バラ会連合の会議が日本の大阪で行われました。

その3年に1度のバラ会議の中で、毎回、殿堂入りのバラを発表するわけですが、その時に選ばれたバラが本家の「ピエール・ドゥ・ロンサール」だったのです。

その発表で、あらためて「ピエール・ドゥ・ロンサール」の優秀さを再確認したしだいです。

この「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」は、その殿堂入りを果たした「ピエール・ドゥ・ロンサール」の枝変わりです。

優秀な白のつるバラを探している方には、本当に、お勧めの品種です。

これほど、大きな花を、魅力あふれる咲かせ方をさせるバラはなかなかありません。

ぜひ、このバラをベランダやお庭で咲かせてみませんか。

「春の移り変わりを色にのせて体感できる」そんな、心をくすぐる様な、見事な演出を見せてくれる、とても素晴らしいバラですよ。

                                

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