チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

夏に向けての作業

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★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

みなさんこんにちは。今回は「夏に向けての作業」です。

関東以西では、現在2番花の見ごろが終わった頃でしょうか。
寒冷地の方は最初の花が見ごろを少し過ぎた頃でしょうか。
秋バラの為にも来年の春バラの為にも、これから夏に向けてやっていく作業はとても大事です。
いくつか挙げていきましょう。

1)水やり

また水やりです。結構しつこい性格をしています…
今年の京成バラ園は非常に長雨です。梅雨入り以降、地植えのバラには殆ど水をあげていません。
乾いていないからです。鉢植えのバラも外に置いているものはあげていません。
ハウスや温室内のバラだけに乾いたら行っています。

ですが、これから梅雨が明けたらおそらく例年のような猛暑になるでしょう。
1日2回あげる事もありそうです。乾くまでのスピードが格段に速くなるので、よく観察して水やりをしましょう。
ここまで夕方の水やりをずっと否定してきましたが、熱帯夜になるような地域ではこの時期だけできます。

2)咲きガラ切り

これは関東以西と寒冷地で少し変わってきます。

まずは関東以西です。

2番花以降はお花だけを切るのがベストです。これは秋バラに向けて葉っぱを一枚でも多く残すためです。
「それで良い花は咲くの?」とおっしゃる方、「花は咲きます」。切った節の更に数節下からお花を付けてくれます。
ですが、5月の「咲きガラ切り」でも書きましたが、夏は気温が高くて「良いお花」は咲くことができません。
深く切っても枝が固いので、弱々しい短い新芽が出るだけです。葉っぱを無意味に失くすだけですね。
「夏に良い花」を咲かせる術が無いので、「秋に良い花」を咲かせる術としてお花だけを切ります。
「咲かせずに蕾を取り続ける」なんていう術は、より葉っぱが増えていくので更に良いでしょう。
でもやっぱりお花は見たいですよねぇ。
「2番花以降は~」なので、夏の剪定前に3番花、4番花がある場合も同じように切ります。

関東以西の咲きガラ切り
関東以西の咲きガラ切り

対して、寒冷地の方はどうするのか。

2番花も1番花と同じように、2番枝の半分程で切りましょう。
「2番枝」??1番花の咲きガラを切った位置から出ている枝で、今まさに2番花を付けている枝です。
文字で見ると少し分かりづらいかもしれませんが、2番花は2番枝に、1番花は1番枝に咲いている花です。
舌を噛みそうです…ではなくて、キーボードを打っているので指がからみそうです…
もとい、境目があるので確認してみてください。
2番枝の半分だと思って切ったら、1番枝だった何てことがよくあります。
僕もよくやって怒られました(笑)
寒冷地は、春バラの開花から冬の訪れまでの期間が短く(6月下旬~10月下旬頃)
「夏剪定をして秋に一斉に」というよりは、繰り返し咲かせるという考え方なのでしょう。
また、夏でもある程度の寒暖差があるので、春バラと遜色ないお花が楽しめます。
関東以西とは季節の移り変わりが大分違うので、バラの切り方や切る時期も違って当然ですよね。

寒冷地の咲きガラ切り
寒冷地の咲きガラ切り

3)つるバラの結束

冬にするのが「誘引」、開花シーズン中にするのが「結束」というように区別しています。
今は「結束」です。
つるバラの、長く伸びた来年メインの枝にしたいものを折れてしまわないように真直ぐ縦に結びます。
何かに仕立てている場合はそこへ、何もない場合は支柱を立てて行います。

つるバラを仕立てずに自然に伸びるまま育てていらっしゃる方もいるかと思います。
この場合、まだ植えたばかりで小さく今後大きくしたい方は上記のように枝を長く伸ばすのが良いでしょう。
もうすでにある程度の大きさであれば特に結束しなくても良いでしょう。

えっ?つるバラを木バラのように育てている?そんな方は2)のような咲きガラ切で大丈夫です。

夏に向けて「バラのある暮らし」をぜひ充実させましょう。

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