チーフガーデナー佐々木の日々是薔薇

モッコウバラ

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★バラのお手入れ「ちょっとワンポイント」

皆さんこんにちは。今回は「モッコウバラ」のお話です。

なぜこの時期にモッコウバラのお話をするかというと、今が剪定の適期だからです。
つるバラの剪定・誘引は12月下旬~1月中旬(関東以西)というのはお話ししました。
モッコウバラの場合、その時期はすでに花芽が出来上がっているので、剪定してしまうと花数が減ってしまうことになります。
その剪定作業を7月に行います。

モッコウバラを現状よりも大きくしたくない、あるいは小さくしたいという方向けの剪定方法です。
これからもっともっと大きく育てる予定の方は、伸ばし放題で大丈夫です。

1)まずは、新しく勢いの良いシュートをすべて根元から切ります。

剪定の時期もそうですが、剪定の方法も通常のつるバラと全く違いますね。
モッコウバラにとっては、元気の良いシュートは翌年以降も元気の良いシュートを発生させていくので、花を咲かせる枝としては不向きです。
ですので、シュートは切ってしまいます。元気なシュートとは直径が8mm以上で1.5m以上伸びているものです。
この時点で古い枝と8mm未満の細い枝だけの状態になっています。

2)次に希望の高さや大きさにします。

◎現状の大きさを維持したい場合
さらに全体の3分の1を切り詰めて、残りが3分の2になるようにします。
古い枝から短くなった緑の細い枝が出ている状態です。一面に均等に咲かせる切り方です。

株の上部にだけ細い枝を残して、中部から下部の枝をすべて切ってしまうやり方もあります。
これはより上部に花がいっぱいになる方法です。
上からモッコウバラの花が流れ落ちるようなイメージでしょうか。

◎現状より小さくしたい!という方
全体の大きさの半分から3分の1くらいまで切ってください。

根元まで切ったらだめですかと聞かれたことがあります。
切ってみたことがないので分かりませんが、根元から折れたモッコウバラを見たことがあります。
その株はまた新芽が出てきました。切っても出てくるかもしれません。
でも根元まで切るくらいだったら、失くしてしまうのと同じなのであまり気持ちはよくありませんよね。
ですからあまりお勧めはしません。

この剪定は「ナニワイバラ」の仲間にも使うことができます。いわゆる常緑のバラですね。
つる性のバラといっても育て方や作業は全く異質ですね。

またモッコウバラやナニワイバラなどは、寒冷地では越冬が難しくなかなか育てられません。
その他にも、肥料のやりすぎで花が全く咲かなくなるなんてことも起きるんです。面白いですね。

剪定は7月下旬以降になってしまうと花芽がつかなくなってしまうこともあります。
早めに終わらせましょう。

写真は京成バラ園のモッコウバラです。3年ぶりに大々的に剪定を行いました。
丸太の支柱が支えきれなくなってきたので、高さを半分に細かい枝もほとんど切りました。
この後伸びてくる枝はまったく手をつけません。来年の春はこじんまりとなったモッコウバラが見られるでしょう。

剪定前の様子。
剪定前の様子。

 

剪定後の様子。
剪定後の様子。

 

今回はモッコウバラでした。

黄八重のモッコウバラ。ガーデンを明るく彩ってくれます。
黄八重のモッコウバラ。ガーデンを明るく彩ってくれます。

 

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