バラ誕生の物語

不朽の名作、ついにバラとして誕生
「ベルサイユのばら®

日本中を感動のうずに巻き込んだ「ベルばら」は海を超え、世界へ

フランス革命前夜、その動乱の時代に熱く生きた魂の物語「ベルサイユのばら」。
悲劇のフランス王妃アントワネット、男装の麗人オスカル、彼女たちを愛しぬくフェルゼンやアンドレ。彼らの人生ドラマにどれほどの人々が胸ときめかせ、涙したことでしょう。

池田理代子氏の華麗でダイナミックな筆で描かれた壮大華麗な物語は、いつしか漫画と言う枠を超え、宝塚歌劇、映画、アニメへと広がり、海を超え、ヨーロッパ、アジアの国々にも伝わっていきました。

そしてとうとう、物語の舞台フランスでも、アニメの放映、漫画作品が翻訳出版されました。今や、フランスの人々にも楽しまれる世界的な作品となったのです。

作者である池田理代子氏は、その日仏文化交流への貢献に対し、日本の女性漫画家として初めて、フランス政府より栄えある『レジョン・ドヌール』勲章シュヴァリエを授与されました。

このたび、フランスのバラ育種の名門メイアン社は、深い洞察に満ちたこの物語に最大の敬意を表して、作者・池田理代子氏の協力、監修のもと、その気高く壮大な愛の世界をバラに表現しました。

歴史の中にバラが息づく国、フランス

フランスは、古くからバラが愛されてきた国です。マリー・アントワネットもその肖像画で一輪のバラを握り締めているように、バラの文化は深く根づいています。

よりすばらしいバラを目指す育種は、フランス革命後、ナポレオンの妻である皇后ジョゼフィーヌの庇護のもとに隆盛を極め、その後も脈々と受け継がれています。

現代に咲くメイアン社のバラにも、それらのいにしえのバラの血筋は受け継がれているのです。
1世紀以上にもわたりバラをつくり続けてきた、伝統あるメイアン社は、ベルサイユ宮殿庭園との交流もあり、ルイ14世時代に庭園を設計した「アンドレルノートル」や、アントワネットが愛した離宮「プチトリアノン」などベルサイユゆかりのバラがあります。

メイアン社ほど「ベルサイユのばら®」のふさわしいつくり手はいない、と言ってよいでしょう。

二つの国の文化が結ばれた結晶が2012年、ついに花ひらく

フランス革命から220年余の現代、はるかに離れた国、激動のフランスを漫画としてドラマチックに表現した日本と、それに対し敬意を表したフランス。そのふたつの手が結ばれ、結晶したバラ、それが「ベルサイユのばら®」なのです。

このバラをフランスから日本へとつなぐのは、日本のバラ文化を牽引してきた京成バラ園芸です。
その確かな技術と知識をもって、日本の皆さまへ「ベルサイユのばら®」をお届けします。

作品連載開始から40周年をむかえる2012年、その名を冠したバラがついに誕生します。